第15話 ―― 黒

僕は向かう


歩くことは、もうできない


僕は進む


這い蹲って、少しずつ


僕は目指す


あの坂の向こう、目指す先


僕は知る


雷雨が拒む、夢の先


僕は感じる


泥を捻じ込む爪の中


僕は目指す


きっと掴める、あの先へ――



僕は知る


夢見た景色・・・・虚無の場所


「そんな……」


断崖絶壁 独宿の闇。。。。


「――――!」


僕は哭く、、、、慟哭として 縋りつき


「…………」


僕は這う


もと来た人生みちを確かめる――






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