のちのはじまり

 世界は眩しい。そして乳白色に霞んでいる。

 美しいという意味では全くない。

 眩しくて、目をまともに開けられない。

 黒板の字が見えにくい。いつも教室の最前列の席に座っているのに、霞んだようになってやはり見えない。


 シーナは半年前、小児白内障の診断を受けていた。進行性で、このまま数年も経てば、失明状態とまではいかなくともかなりそれに近い状態になる可能性があると言われ来月手術することが決まっている。

 小柄な体に見事な色素の薄いブロンド。零れるほどに大きな青い瞳。親の趣味で着せられているひらひらと可愛らしい服。

 本当に彼女は愛らしく、まるで子役タレントだった。

 そこへ、まるで不似合いな視力矯正レンズの嵌った眼鏡をかけている。

 それが悪童どもの恰好のからかいの的になっており、よく奪われては壊されたり隠されたりする。今かけているこの眼鏡で5代目だった。

 好意的に接してくれるクラスメイトも幼稚なモラル臭さを滲ませており、却って自分が異質の存在だと言い聞かされているような気になる。

 しかし、それでも誰にも顧みられなくなるのよりはましだった。

 犬猫シェルターやケアハウスでのボランティアに精を出し、教師を積極的に手伝い、低学年の子供たちにも我慢強く優しく接する。だから教師たちには「いい子」と思われているが、本当の自分はいい子でも何でもない。教師たちに可愛がられることによってクラスメイト達に一目置かれたかっただけだ。

 ゲザムトシューレ(中等教育の総合制学校)3年の11、12歳ともなれば、惚れたのはれたの、早熟な子供たちのえげつないジョークなども出てきはじめるが、人形のように愛らしいにもかかわらず所作も表情もどこか作り物めいたシーナに「不気味の谷」めいたものを感じ、恋愛どころか親愛の情で近づいてくる子どもすらいなかった。


「おい、この学校の裏の森ん中に古い給水塔があるだろ?昔、あそこでギムナジウムの男子が自殺してたんだって?行ってみようぜ」

「やだ。あそこ出るんでしょ?」

「あそこに行ったやつ、よく目がおかしくなるっていうよね」

「悪魔祓いエクソシストが何人も逃げ帰ったって聞いたよ」

「そうだ、シーナ連れていくといい!どうせあいつろくに見えてねえんだろ? 目がどうこうなったって今更平気じゃね? あいつ先頭にしようぜ」

目が悪いせいか、耳はよく聞こえる。


――だけど……そうね、今更平気かも知れない。

――こんなことでもないと誰も、私を名指しで誘ってくれたりしないもの。


 こんな言われ様でも、人とのつながりをほんの少し期待している自分が悲しかった。

「おい、シーナ、放課後俺たちと遊ぼうぜ」

「でも、おかあさんが迎えに来るから…」

「お前の母ちゃん来るの、6時じゃん。それまでいいだろ?」

「でもわたし、それまでスミス先生の手伝いを……」

「先生に約束したわけじゃないんでしょ?あたしたちと遊ぼうよ。手ぇ引いてあげるわよ」

「……うん、わかった」


 初夏の太陽は斜めに翳りはじめている。

 橅や楢の茂る森を、クラスメイトに手を引かれて緩やかな斜面を歩く。

 切り株に足をとられて、一番太った東洋系の男子が転んだ。

 ここの楢は時々伐採され、林床を整備した後また楢の幼木が植えられる。楢はいいブランデーの樽になる。地元の名前を冠した杏のブランデーは生産量こそ少ないものの人気があり、この町の名産品だ。学校でのバザーに、古くなった樽やその端材で作った小さなコンテナやキャビネットなどが時々登場する。

 はしゃいでいた子どもたちはだんだん言葉少なになり、足音と葉擦れの音、子どもの喉笛から漏れる、上り斜面にはずんだ呼吸だけが聞こえている。

「あ……」

 頂上にほど近いところで、シーナの手を引いていた大柄な女子が小さく声を上げた。

 鉄条網を絡ませた柵が、行く手を阻んでいる。

 その向こうは木々もなく、シダや柔らかい緑の苔に覆われた平地になっていた。ここが頂きなのだろう。

 そしてそこに、百数十年前に建てられたという小さな石造りの給水塔が立っていた。

 見た目の美しさなど全く頓着されない、ただ石を積んで作った武骨な塔。

 塔というより、三階建て程度の細長い納屋のようだった。

 しかしやはり近代の鉄材を組んで作った水槽のみのものよりは古風な趣がある。

 昔、この近くに蒸気機関車の鉄路を通す計画があり、そのために作られたものだというが隣町が鉄道駅を強引に招致したため工事ルートは変更され、この給水塔だけが無計画の象徴のように残ってしまった。

 世界の大半を敵に回した戦争が終わった頃に、一度も使われなかったこの給水塔を戦地帰りの男が買い取って、別荘のように使って園芸を楽しんでいたというが、今は荒れ放題だ。

「いい匂いがするわ。何か花が咲いてるの?」

 帰化植物のスイカズラが、塔に這い上がり金色と銀色の花を咲かせている。

 初夏の生命力に溢れた空気にその甘い香りが混じっていた。

「ここ、くぐれそうだぜ」

 悪童の首領格の、砂色の髪をした男子が言った。

 次々と子ども達は鉄の棘だらけの柵をくぐり抜ける。

 シーナも懸命に身を屈めたが、やはりスカートが少し裂けてしまった。


――おかあさん、怒るだろうな。


 急にどす黒く曇り始めた空の下、子ども達はそろそろと塔へ向かって歩く。

 シーナが沈黙を破った。

「何か光ってる……」

 彼女の白く濁った目が草地の上に何かを視ている。

「ここ全部、何か光る線みたいなので丸く囲まれてるわ。ほら」


――何なのかしら、この模様……


 地を指して、大きく弧を描くシーナの指先に子ども達は顔を見合わせた。

 彼らにはそれらしきものは何も見えていない。

「嘘ついてんじゃねえよ」

 そのシーナにしか視えない光る線の上に被さるシダを、赤い巻き毛の男子が足で蹴りのけようとしたとき、さらにシーナが言った。

「ね、聞こえない? オルガンの音がするわ」

「……お前、聞こえるか」

「え?」

「何も聞こえねえよ」

 子ども達は口々に訊ねあい、シーナ以外の誰もその音を聞いていないことを確かめた。

「シーナ、俺たちを怖がらせようとしてんのか?」

「嘘じゃないよ!」

 艶のない、朴訥な古い楽器の響き。

 前奏部分が終わったところで、女の声がオルガンの音にすっと乗った。

「誰か歌ってる……聞いたことがあるわ。ああ、何ていう歌だったかなあ」

 歌詞はなく、ただ母音のスキャットが続いている。

 声楽など何も学んでいない風の歌い方だったが、その声は抗いがたい魅力に溢れ、そっと心の奥に触れるような懐かしさ、優しさがあった。

 まるでローレライの歌を聞いてしまったかのように、どうしても声の主に会いたいという思いを掻きたてられる。

「嘘だよね? 何も聞こえないわよ」

「俺も聞こえねえ」

「黙って!」

 鋭い声に、子ども達はシーナを慄く眼差しで見つめた。

 口を小さく開けてうっとりした表情を浮かべ、何かに憑かれたようにシーナはふらふらと塔の扉へ向かって歩き出した。

「シーナ!!」

「ろくに見えてないくせに! 危ねえぞ!」

 慌てて彼女を追おうとした砂色の髪の少年が不意に立ち止まった。

「おい……なんか……目が……」

 痛みも何もなく、突然それは起こった。

 本来ならば見えているはずの場所が見えない。

 白くぼやけているわけでも黒く抜けているわけでもない。ただ、「見えない」としか表現できない。

 視界に、見えない個所が虫食いのように発生している…視野欠損の症状だった。

 赤毛のファニーフェイスも、ころころと太った子どもも、流行りの服に血道を上げている少女も、申し合わせたように顔を見合わせた。

 彼らがそこに見たのは顔を引き攣らせたお互いの顔だったが、ひどく歪んで見えているのは恐怖のせいだけではない。

 視野の欠けた場所に、シーナが指していた青く光る線が浮き上がった。

 突如現れた明らかな異変に、視える世界しか知らなかった子どもたちはパニックになり、一人が倒けつ転びつ駆け出すと皆それを追った。


 クラスメイト達に起きた異変も知らず、扉を開けたシーナは、ふと眼鏡を外した。そしてまたつける。それを数回繰り返し、最後にそれをポケットにしまった。

 シーナは驚いていた。


――どうして、こんなにはっきり見えるの?


 塔の一階の小さな部屋。

 扉の脇から壁に沿って作られた螺旋状の階段。

 ところどころ腐ってささくれた木の床。

 小さな窓にかかる日焼けしたカーテンの破れ目から真っ直ぐ注ぐ光。

 使い込まれたアンバー色の古い丸椅子。

 背の高い書棚に並ぶ朽ちかけた本。

 ビール瓶を運ぶ木のコンテナを並べて作った粗末なベッド。

 シーツや毛布だけは、明らかに他のものより新しく見える。

 そして、黄ばむのを通り越し、白鍵が茶色くなっている古いウォルナット色のリードオルガン。

 ストップ(音色を変えるつまみ)がついていない廉価な普及品で、響孔板に張られた目の粗い布が破れている。

 ピアノに比べればまだ、オルガンは解体して運びやすい。きっとそうして、この山の中に持ち込まれたのだろう。


 時が止まったような濃密な重い空気と奇妙な閉塞感の中で、今までになく澄んだ視野をそこここに向けていたシーナは徐々に眩暈と頭痛を感じ始めた。

 慣れていない視覚、その像を結ぶための感覚野を突如使い始めたことによるものだ。

 少女は部屋の中央に転がった丸椅子を起こしてふうっと埃を吹き払い、強度を軽く確かめるとその上に座りこめかみを押さえた。

「頭、痛い……」

 シーナが小さく呟くと、女の声がした。

「おいちび」

 慌てて立ち上がるその目の前に、ふわりと発光する背の高い女の姿があった。

 悪意は感じない。それどころか面白そうに笑っている。

「ふーん……」

 女はシーナの顔を見つめて小首をかしげると、つと手を伸ばしてシーナの額に手を当てた。

 体温らしい体温のない冷たい手。なのに何か温かい波動のようなものが頭蓋に響く。

 その瞬間、痛みがすっと溶けていくのを碧眼の少女は感じた。


――わたしに何をしたんだろう、この人……


 女は手を離すと獣のような尖った歯をぞろりと見せてまた笑った。

「あの……勝手に入ってごめんなさい。学校のみんなに、ここに何かいるから行ってみようって誘われて……」

 女はまだにやにや笑っている。

「そいつらは?」

「えっと、外でわたしを待ってる……多分」

 シーナの青い目を、金色の目が楽しげに覗き込んだ。

「……怒らないの?」

「おう」

 女は遠慮なしにシーナの金色の髪に指を通すと、くしゃくしゃと掻き回し始めた。否応のない馴れ馴れしさに一瞬身を固くしたが、不思議とすぐに気にならなくなった。

「……いい匂いすんなぁお前」


――この人の手、気持ちいい…


「……あの……えっと……私はシーナ・マルフィっていうの。あなたは?」

 女はルルゥ、と名乗った。

 姓は?と尋ねるとルルゥはよくわからないような表情を浮かべ、シーナは深くは訊かないことにした。

「……ルルゥはここに住んでるの?」

 シーナが訊ねた。

「うん、ここに居る」

「さっき、歌ってたのはあなたなの?」

「ん」

「あなたの歌、なんだかすごく好き」

「……」

 頭痛も消え、ルルゥの穏やかな様子に少し余裕が出たシーナは、古びたオルガンの前に立った。

「これ弾いてたのはルルゥ?」

「違う」

「ね、少しだけ弾いてみていい?」

「やめとけ」

 ルルゥは笑顔を引っ込め、少し暗い顔をした。

「これはヴォルさんのだ」

「え」

「うん、僕のだ。触らないで」

 螺旋階段の下、異様に濃く翳っている場所から、若い男の声がする。

「君のお友達はもうみんな帰ったよ」

 大人しそうだが人を近づけない雰囲気のある黒い髪の少年がゆらりと現れた。

 年の頃はシーナよりも2、3歳年長に見えるが、身体だけはもうその辺りの大人と変わらず、ルルゥよりも長身だった。

「??」

 シーナは目を擦った。この少年の輪郭全体に暗くぼやけた、陽炎のような揺らぎが見える。

 光を纏ってくっきりと鮮やかな女とは対照的だった。

「こんにちは……あの、わたしシーナ・マル……」

「聞いてたよ」

 少年は自身から名乗るそぶりも見せず、取りつく島もない。

「……みんな……帰ったってほんと?」

「うん。君を見捨てて」

 棘のある口調だった。

「わたし、一人で帰れないのに……どうしよう……」

 黒髪の少年はそのシーナの言葉に無意識に表れた、相手の助力の申し出を待ち受けるあざとさに眉をひそめた。

「帰れるよ」

「だってわたし、目が悪くて……ここに来たのだってみんなに手を引いてもらって……」

「この森が途切れるところまでは見えるように『してあげる』。そこまで行けば大丈夫だろ?」

「ヴォルさん、シーナに意地悪言うな」

 ルルゥが少年に声をかけた。

「このガキは、人の居場所に勝手に入り込んできたんだよ? 怒ってもいいじゃないか」

「お前だってガキのくせに」

「僕はもうガキじゃないって何度言えば」

「あの……ヴォルさん……勝手に入ってごめんなさい」

 シーナは耳から入った相手の名前を口にし、おずおずと謝罪した。


――そうよ、この人の反応が正常。

――ルルゥのほうが普通じゃないんだ。

――わたしだって誰かが勝手に家に入ってきたらすごく嫌だもの。


「僕はヴォルフリート。僕を『ヴォルさん』なんて呼んだら許さない」

 シーナの謝罪はかえって彼の機嫌を損ねたらしい。

 彼の輪郭をぼかしている暗いゆらめきが一瞬シーナの目の前に伸びた。

「止めろ!」

 シーナは不意にルルゥに抱きしめられ、驚いてルルゥの顔を見上げた。

 彼女はシーナを抱いたままヴォルフリートを睨んでいる。

 ヴォルフリートに視線を移すと、彼は驚愕に顔を歪めていた。

 初めて見るルルゥの怒りの表情にヴォルフリートは押し殺したような声を上げた。

「どうして…?どうしてそんな怖い顔するんだよ」

「今お前こいつに何しようとした?!」

「……」

 ヴォルフリートはルルゥにしっかり抱かれ何が何だかわからない様子のシーナに視線を移した。

歪んでいた顔がみるみる無表情に戻る。不穏な、黒々とした双眸にシーナは思った。


――この人、やっぱり怒ってる。


 シーナは心の中ではっきりとこの二人を優しい人、怖い人とカテゴライズした。

 ヴォルフリートの視線など意に介さず、ルルゥは腕の中のシーナの髪をいじり始めた。


――この人に抱かれてると何だか……何だろう、懐かしいような気がする

――怖いほどに。


 じっと黙って抱かれていることにふと危うさを覚え、意識を逸らすようにシーナはルルゥに訊ねた。

「ねえ、あなたたちはいくつなの?」

「……いくつって??」

 ルルゥは少し訝しげに眉を顰め、ちらりとヴォルフリートを見た。ヴォルフリートはルルゥに微笑んで見せた。

「君には僕らがいくつに見える?」

 シーナは考え込んだ。

 ルルゥは大人になりたてくらいに見える。だけど分別というものがシーナと同じ程度、いや、それより幼いように感じた。ひょっとしたら、器質的な障害があるのだろうか?

 そしてそのそばにいるヴォルフリートはルルゥより少し大きい。そしてルルゥのことばかりに気にかけている。

 姿かたちには少年の伸びやかさがあるが、やたらと暗く、話しかけづらい。育ちの良さそうな温和な言葉の端々に棘を感じる。時々、無表情にシーナを見つめている真っ黒な瞳が、数々の死骸を呑みこんで奈落の底まで続くタールピットのように不気味だ。

「ルルゥは20歳くらい?ヴォルフリートは15歳くらいかな」

 再びルルゥはぼんやりとヴォルフリートに視線を投げ、ヴォルフリートは可笑しそうに笑った。

 どうも彼の笑顔は、明るくない。何かいつも翳にいるように見える。

「外れた?」

「……まあ、君のいう通りってところだね」

「ねえ、あなたたちは一緒に暮らしてるの?」

「そうだよ」

「あなたたちって、姉弟なの?」

 顔だちはまったく似ていないが、この二人は黒髪に長身、肌の色など共通点がある。

「違うね。僕らは……」

 ヴォルフリートがふと言い淀んだ。

 ルルゥは少年に構わず、全く会話の流れを読んでいないうきうきとした口調で腕の中にいる金髪の少女に言った。

「なあ、私と遊ぼうぜ」

 その時、ピピピ…と小さな電子音が響いた。

 シーナは慌てて、ポケットから小さなピンク色のウサギのかたちをしたデジタル時計を引っぱり出した。

「あ……もう帰らないと。おかあさんが迎えに来るの……」

「じゃあ、また遊びに来い。歌ってやる」

「でも……迷惑じゃないかな」

 シーナはヴォルフリートの眼差しに居心地悪さを感じていた。

「私はお前とまた話したい。遊びたい」

 ルルゥは空中に片手を伸ばしくるくると手で何かを丸める動作を始めた。ルルゥの金色の虹彩が赤く輝き、その掌が小さな光に照らされる。

「え?手品?」

「これ、やる」

 それは水晶が直角に近い角度で交わって成長した小さな双晶だった。傷一つなく透明に澄んでいる。

シーナはこのちょっとした贈り物を掌に握りしめた。

「きれい。ありがとう」

「それ、大事にずっと持ってるんだぞ」


 あの少年の言った通り、森から出るところまでは眼鏡なしでもくっきりと見えた。

 見えるというだけでこんなに歩くことが簡単だということをシーナはここ数年で忘れていた。

 ところが森から出て校舎の裏手に辿り着いた途端世界は再び白く濁ってしまう。

 シーナは落胆した。

 知らなければ欲することのなかった世界に、シーナは触れてしまった。


 クラスメイト達の視野欠損は集団ヒステリーのようなものだったのか、一週間ほどで癒えた。

 しかし、彼らは二度とシーナに話しかけることはなかった。

 話しかけるどころか彼女の姿を目にすることさえ恐怖し、同じ教室にいることを拒否して異例のクラス替えが行われた。錯乱状態からなかなか抜け出せず転校して行ったものもいた。

 そんな彼らの姿に、生徒どころか教師にさえシーナを何となく避け始めるものも出始めた。


――あの子、なんか変な光るものがくっついてる!

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