エピローグ

その後、私の母イブはポッドに乗り、「もう一つの地球」へと異次元ワープした。

途中で合流した、アンドロイドのルナは、私と抱き合い、姉妹の契りを交わして、荒れ果てた地球へと降下していった。


コロニーは地球へ落下させられ、海中深く沈められた。


父大天使アズラエルは神の命に反した罪に問われ、大天使の位を剥奪され、3億年の禁固刑に処された。


私ロベリアも共犯として罪に問われ、禁固刑に処された。年数は明かされなかったが、刑期が終わったのちは天使の能力を失い、記憶を消されるという話である。


私も父も、覚悟はしていたとはいえ、神の命に反した罪の重さを思い知らされることになった。


結局、私も父も、刑に処されたため、母イブと、アンドロイドのルナがどうなったかを知らない。


私は気が遠くなるほどの刑期の中、毎日2人の無事の祈りを捧げていた。




何千年、何万年立っただろうか。私は年を数えることすら忘れたとある日、薄暗い牢獄から出獄を許されたが、その後の記憶を奪われた。ここで私の物語は終わる。

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地球最後の話 Aska @asgarddragon

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