唐栗仕掛けの朝寝坊
フランク大宰
第1話
今日も壁の向こうから、風の音がする。その音に紛れてトースターから四角いパンが飛び出す音がした。ベットは自動に上半身を起こさせ、そして車輪が飛び出し俺はテーブルまで運ばれた、掠れた機械音が言う
「ご主人様、今日の朝食はホウレン草入りスクランブルエックと...ピーガー」
ピーガーの部分はコーヒーのことだろう。
俺はそんな機械仕掛けの朝食を食べ、一通りの支度を終えた。紫色のスーツを着て赤いネクタイを締め、呼吸正常運動装置つきヘルメットを被りドアを開けた。目の前にあるのは天空の世界と超高層ビル群。
会社につくと上司に呼ばれた。
「モウシワケナイガ、キミハ、クビダ、ピーピーガシャン」
なるほどこれが超現代社会か。
唐栗仕掛けの朝寝坊 フランク大宰 @frankdazai1995
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます