魔族襲来
夜、みんなが寝静まった頃俺はこっそり外に出ていた。
「だいたいこの辺でいいかな。」
俺はだいたい村の中心あたりで止まって空に手をかざした。
「極大魔法”六芒星結界“」
六角形でできた村を覆う結界が張られた。この結界は魔法攻撃を反射させる効果を持つ。並大抵の攻撃では壊れることはまずない。そして、隠蔽魔法で透明にした。
俺は結界を張った後、家に戻り明日に備え就寝した。
翌日、俺は朝起きてすぐに支度をしウルフの森に転移した。
「おーい!起きてるかー?」
俺が大声で呼びかけていると
「騒がしいぞ。アレン。」
エンシェントウルフが姿を現した。
「あれ?今日は単独行動なんですか?」
「いや、今シルバーウルフとゴールドウルフが数を集めている。だいたい50は集まるだろう。」
おぉ!これなら絶対いける!
「アレン。あの結界を張ったのはお前か?」
「え!?何でわかったんですか?」
隠蔽で隠したのにどうしてバレたんだ?
「お前と我ではレベル差があるからな。はっきり見えはしないが何となくわかる……………それにしても……」
そうだった。エンシェントウルフめちゃくちゃレベル高かった。これから来る魔族はそこまで高くなっていないといいけど……でもまぁエンシェントウルフ達が相手してくれるから大丈夫だろう。
「我の目に狂いはなかった。」
「ん?何か言いました?」
「いや、なんでもない。そろそろハージ村に向かうか。」
「はい!」
そして俺たちはハージ村に向かった。
今、ハージ村の人達はみんな寝ている。俺が時空間魔法でハージ村だけ時の流れを遅くしたからだ。
「時空間魔法まで極めているとはな。」
「あはは。」
説明が難しいのでここは笑って誤魔化すことにした。
「王!お待たせしました。」
「うむ。来たか。」
ウルフの森からおよそ50のウルフとシルバーウルフとゴールドウルフがやってきた。
俺はウルフ達に一箇所に集まるよう指示を出した。
「貴様!人間のくせに我らウルフに命令するか!」
「いやいや、命令じゃくてお願いしてるんですけど……」
「口答えするな!ガルルル!」
「黙れゴールドウルフ。」
「し、しかし王よ。」
「黙れと言っている。」
「はっ!」
「皆、一箇所に集まれ!」
エンシェントウルフの号令で一瞬で一箇所に集まってくれた。
「ありがとうございます。エンシェントウルフ。」
「お前のことだ。何かあるんだろ。」
「はい。」
なんか、エンシェントウルフがだんだん優しくなってる気がする。気のせいか?
そんな事を考えていると、空に黒い靄が出てきた。
「来た!」
黒い靄から魔族が5人出てきた。
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