終 章

 それから一年――

 快晴の空の下、絵にかいたような新郎新婦が協会の扉から出てきた。いっせいに上がる歓声の中で、満面の笑みを浮かべたふたりは階段をゆっくりと降りてくる。

 その両脇に並ぶ参列者たちの端に、若い二人を笑顔で見守る礼服姿の恭平と良子の姿があった。

 

 

                  了

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あるシニアのメール 鏡湖 @mirror-lake

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