第4話 変態乱交血みどろプレイもどき


「で、なんで?なんでこんな格好にしたの?てかあんたら誰??」


僕らは女子トイレの狭い個室にぎゅうぎゅう詰めに入っている。

彼女は流血したまま、ふてくされ、便座に蓋をした上に足を広げて座ってる。

僕らは反省する子供のように彼女の前で面と向かって立たされている。


ぐちゃぐちゃになってしまった後、

みかんちゃんは泣き叫んで

「とにかく戻せ!この現場をなんとかしろ!あほんだら!!!」

と罵声を飛ばし、僕らを蹴り飛ばした。

運動していない割になかなかの蹴りだった。

お尻がじんじんするぐらいに。

割れた鏡と悲惨な血みどろは魔法で元通りに戻した。

で、みかんちゃんに個室に押し込まれたのだ。


「本当にごめんね。誰だよって思うかもしれないけど、君...気づいてたでしょ?

たまに僕らに話しかけてくれてたよね?」

「ずっと、うっとおしいなぁって思ってたよ。誰やねんって。なんやねんうるさいなぁって。わたしだけ、、、なんでやねんって。」

「よくも30年も無視し続けてくれたのう~。おかしいと気づいた時点でもう少しなんか対処できたじゃろう?」

「うるさいなっ!おっさんはなんなん?開き直ってんの?ほんま警察呼ぶぞ!」


あったまくるわ~。

ほんまなんなんこの人ら。

うっとおしいとは思ってたけど、

私の頭の中の勝手な妄想やと思ってたのに

存在するってなんなん!?

意味わからんしわたしどうしたらいいの??

何より今ここで?存在感発揮する?

意味わからんわ!!!

とりあえずもう10分以上は経ってる。

クロのところに戻らないと、心配させてしまう。

話は後にしよう。

「もうええわ。クロに心配かけるから、とりあえず戻るよ。あとでちゃんと説明してな!もうっ!」


バンっとドアを開けた。


「あ、みかん!あんたどこいったんおもて心配してた、、で、、、?」


クロが目の前に立ってた。


「え?え?誰!?コスプレ!!?は?!」


3人とも凍ってしまった。


頭から流血した三十路の魔法少女コスプレと

その後ろには、

ロマンスグレーの髪にスーツできめたジジイに、魔道士っぽい青年。

3人とも血みどろ??why?

どう考えてもコスプレでしかないし、

そもそも何故女子トイレに男子??


もうクロの頭も思考回路はショート寸前。


「あ、、、あ、、、血みどろ乱交プレイ、、、?」


『ちがぁぁぁあーーーーーーう!!!』

3人口を揃えて突っ込んだ。


その場はまだマイナス30度の世界のように

凍りついている。


わたしがなんか言わな、進みませんよね、、、?

みかんが口を開いた。

「あ、、、とりあえず、後で説明してくれるみたい!

あ、があ、、色々あったけど、あの、乱交とかそんなんじゃなくて、、、あの、とりあえずわたしの服、ふつうに戻してくれるかな?あと、今までみたいに消えてついてきてくれる??」

自分が何を言ってるのかよく分からなかった。

何故か顎が外れそうになった。

こんな所で、顎関節症が出たか。

とにかくここを普通に出ていかないとって思った。

普通ってなに?どこまでが普通?って思いながら。

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