第27話:山北リゾートクラブ営業部長の仕事6

  次に、池田が、打つ時、無心で打ってと、キャディに、言われ、力まずに軽く打つと、カップに吸い込まれ、今日、2度目のイーグルだった。最後に里村さんが1mを難なく入れてバーディー、その結果、里村さんが+2、池田が+2,露木さんが+2,山北社長が+7で終了し。



ゴルフを終えて、シャワーを浴び、2階のレストランで、珈琲を飲みながら、今日は楽しいゴルフだったと、露木さんと、里村さんが、喜んでくれ、できたら、もう一度、ゴルフをしたいなと、露木さんが漏らした。すると池田が、是非、やりましょーと、にこやかに言うと、いつ頃、どこでと、里村さんが言うと、露木さんが、ここで来春やりましょうと言った。


 池田の笑い顔が、変わり、と言う事は、露木さんの会社で、我が社のリゾートの企業団体会員になっていただけると言う事で良いんですねと、顔色を変えずに、上品だが、きっぱりというと、露木さんが、言葉に詰まった。

 すると、里村さんが、来年の春、我が社で池田さんの所の会員権を買い、もう一度、川奈でリターンマッチしたいと言ってくれ、それで良いでしょと、露木社長に言った。

 わかった、そうしようと、相槌を打った。池田が、満面に笑みを浮かべ、ありがとうございますとお礼をのべた。


もう一度、確認する様に、御社で我が社のリゾート会員権を購入していただけると言う事で、宜しいんですねと言うと、里村さんが、それで良いんですよねと、露木社長に、

里村さんが迫り、楽しむ時に、楽しめば、今の若者は、一生懸命仕事をやってくれますと言ってくれ、露木さんが、確かにそうかもしれないと言った。


 来週、山北社長と池田営業部長の2人で、我が社に来て下さい、その時に契約書にサインしますと露木社長が言ってくれた。これに対し、「池田が驚くほどの迫力で、本当にありがとうございますと頭を下げた。すると露木社長が山北社長、すごい営業部長をスカウトしたね」と笑いながら言った。


 そうして山北社長がゴルフの精算をしている間に、露木社長が、最初にレストランを出て、ゆっくりしている里村さんに、池田松男が、「しっかりと頭を下げて、本当に助かりました、助け船を出してくれてありがとうございます」と、深々と頭を下げると、そんな挨拶、時代遅れですよと、笑いながら、「今日は、池田さん、あんたのゴルフ、営業力、いや心意気に、負けました」。「失礼ながら、こんなに、骨のある年寄りが、いたんだと、見直しました」と言うと、池田が、「調子に乗って、今度はもっと練習してゴルフで、勝ちますよと、得意の笑顔で言うと、あんたには負けたよ」と笑いながら里村さんが、言い、とにかく、「来年の春の再戦を楽しみにしている」と、言って、帰っていった。


 その後、山北社長が、精算を終えて戻ってきた。山北社長が、「今日はありがとうと、喜んでくて、やっぱり、営業のプロは健在だ」と肩をたたいた。池田松男が、「勝手に、来年の川奈ゴルフでのゴルフを決めちゃったけど、大丈夫」と言うと、「それよりも、企業会員権を獲得できた事の方が、よっぽど良い」と笑った。「彼らみたいな、手強い相手でも、池田君は、動じないんだね」と言うと、「内心はびくびくしてるんです」と、言うと信じられない、「彼らの方が、びびっていたよ」と不思議そうに言うと、「これが、営業の駆け引きの極意です」と、煙に巻いた。


「帰り、御殿場から東名高速で帰るから、御殿場駅まで、送ろうか」と言うので、「午後5時半だから新宿行きのロマンスカーがまだあるだろう」と言うので、お願いした。6時15分に御殿場駅前で下ろしてもらい、ロマンスカーで、新宿着、8時20分で、池袋経由で9時過ぎに、飯能の家に着いて、早めに床についた。

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