第24話:山北リゾートクラブ営業部長の仕事3

 次に打つのは、一番飛んでいないで、山北社長がボールの所へ行くと、キャディさんもついて行き、つま先上がりだから、左に出やすいから、まっすぐねと言ってくれ、山北社長は言われた様にクラブを放り投げるような感じで、手を伸ばして打つと、まっすぐ良い方向へ飛んで、池田のちょっと先まで飛んだ。次に里村さんが、センターから5番アイアンで綺麗なスウィングで打つと、まっすぐ飛んで残り130ヤード迄、飛び、これには、ナイスショットのかけ声が飛んて、里村さんがありがとうございましたとニコニコと答えた。


 次に露木さんが、つま先下がりのライから、打つので、キャディさんがスライスが出やすいのでまっすぐお願いしますと言うと、5番アイアンで手をまっすぐ伸ばす感じで、振り抜けグリーンに向かって一直線に飛び、残り70ヤードまで飛びナイスショットの声が飛び、笑顔でありがとうございますと返した。


 今度は、池田が、5番アイアンで、いつものリズムで、打って、パチンと良い音を立てて勢いよくまっすぐ飛んでいった。これもナイスショットの声が飛んだが、キャディさんが、ちょっと強いかなと言った通りに、長いグリーンの奥にのった。ナイスオンの声が出て、上機嫌だったが行ってみると、カップまで、長い距離が残っていた。


 次に、山北社長が打つ番になってキャディさんに、5番か7番が良いかなと聞くと、6番ではと言うので、6番に替えて、打つとぴきちっと当たり、良い方向へ飛びピンそば4mにのったので、ナイスオンの声が飛んだ、山北社長は、この日一番の笑顔で答えた。


 次に里村専務が8番アイアンでパチンと上手く当ててピンそば2mにおちる最高のショット、ナイスオンの声が、飛んだ。このショットには、里村さんも破顔一笑だった。


 次に露木さんがピッチングウェッジで軽くあわせると、ボールが高く舞い上がり、ピンのそばに落ちて転がって、3m強にナイスオンし、拍手がおき、気を良くして笑顔になった。


 グリーンに行くと、池田のボールがグリーンの奥、約10m、キャディさんが、逆目ですから強くと言い、まっすぐで良いんじゃないと言うと方向を確認してパチンと強めに打ち、内心まずい、強すぎだと思ったが、急ブレーキがかかりピンそば1mで止まった。ナイスの声に、喜んで答えた。


 次に山北さんがピン横4m、8の字の目で芝目がきついから、キャディーさんが、まっすぐで少し強めにと言い、パチンとパターをあわせると8の字を描いてピン方向へ向かって、ちょっと前で止まった。


 次に露木さんがピン手前3m強、キャディさんがまっすぐで、ちょっと強めにと言いパターで打つと強めに出て、ピンの向こう側にあたりカップイン、ナイスパーの拍手。


 次に里村専務がピン横2m、キャディさんが芝目が強いからカップの向こう側に当てるくらいで強めにと言うと、その通り打って、丁度良く、すんなりカップインパー。


 次に池田が難なくパーを決めてナイスパー、山北さんが残り1mを沈めてボギーで1番ホールを終えた。その後のミドルホールで里村と池田がパー、山北と露木がボギー、午前中最後のロングホールまでに、里村が+1、池田が+2,露木が+3,山北が+4で回ってきた。

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