第20話:熱海に温泉と海釣りへ1

 2012年の夏は、猛暑で、幸恵さんの体調を考えて、外出を控えて、体調管理を最優先に行動して、涼しい日に、まとめ買いを心がけた。9月になり、少し涼しくなり、車で山中湖、河口湖、富士山5合目、箱根を回り帰ってきた。


 2012月に10月11日、に池田松男が久しぶりに、幸恵さんを連れて、熱海港から釣り船でに乗って、釣りに出かけようと誘った。朝10時に、飯能を出て、熱海の温泉旅館に、1泊して、早朝、熱海港から釣り船に乗って、真鯛を釣りを計画した。熱海の海に近い温泉ホテルで、昔、日本がバブルの頃、超有名だった温泉旅館で、大理石のローマ風呂で有名な温泉の別館に泊まり、その、ローマ風呂や、家族風呂を、幸恵さんと2人で水入らずでゆっくりと温泉につかりながら、池田松男が保険の敏腕営業をしていた頃の昔話をし、懐かしがって、話した。


 夕飯を食べて、釣り道具を点検して、早めに寝て、翌日は、フロントに朝5時にタクシーを呼んでもらった。松男は4時半に起きて、幸恵さんを起こし、着替えてもらい、フロントへ5時10分に行くと、タクシーが待っており、熱海港の船宿に10分で着いて、既に数人の釣り人が来ていた。少しして釣り船の船長が来て、挨拶して、注意事項を説明して、船に乗り込み、港から20分位で、釣り場に着き、船長釣りの用意をして下さいと言い松男が幸恵さんの釣り針に餌を付け、自分も付けて、海に投げ入れた。


 他の釣り人達も、次々に釣り竿を投入して、真鯛が、食いつくを待った、20分位して、サングラスをかけた小柄な男が、魚がかかったと言って、釣り糸を巻き始めた、松男が、「あれ、山北社長じゃないですかと言うと、その男もN保険の池田松男君か」、と驚いた様な声で言った。


 松男が、「大きな真鯛を釣り上げて下さいよ」と、軽く肩をたたいた。「よっしゃ、任せとけ」と言って、引き上げていくと、魚影が見えて、「おっきい、真鯛だ」と、おっきな声で叫んだ。横で、松男が、たも網で上手に、その大きな真鯛をすくい上げた。すると、その男が、釣り針を外して、大きいぞと、手で持ち上げて、みんなに自慢げに見せた、これは最先良いと釣り人達が喜んだ。山北所長が、池田松男に向かって、「元気だったかと笑いながら、近づいてきて、懐かしそうに、それにしても、久しぶりだなと感慨深げ」に言った。


 そして、今、「何やってるんだと聞くので、保険の営業で出世させてもらったんですが、2000年初頭の不況の時、部下をリストラしろと上司に言われ、たまらず、51歳で早期退職してしまった」と打ち明けた。


 山北社長はと聞くと、「俺も、社長を譲って、今は、息子の経営するベンチャー企業の新しい仕事を手伝っている」と言った。そして池田松男に、「お前、無職なら、俺の仕事を手伝わないか」と言った。詳しいことは、「後で、船を下りて、ゆっくり話そう」と言った。


 それにしても、「こんなに、偶然に会うなんて、信じられない」と、上機嫌だった。その後は、釣りに専念して、松男は真鯛3匹、山北社長は、大きな真鯛1匹とアジ3匹、幸恵さんはアジ2匹で終了した。

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