第5話:営業手腕で古巣営業所の立て直し
その後、世田谷営業所で副所長で転勤して、低迷している市場開拓をし直して欲しいと言われて古巣の世田谷営業所へ行き、富裕層の多い、田園調布へ行き、以前お世話になった、元芸能人やスポーツ選手のお宅を訪問すると「お宅のセールスの人が感じが悪いから、他社に変えようと思っていた」と言われる様になった。よくよく聞いてみると、積極的に商売はするが、接待や届け物もなく仕事の話ばかりするので、飽きが来たと言うのだ。
この話を営業所に帰って清水良助所長に話すと、確かに無駄な交際費は使わず保険
のPRポイントをしっかり勉強して、説明して、わが社の保険の良さを分かってもら
って保険に入ってもらう方針だと言い、その通りに営業マンが動いていたので、現状報告をする様に言われた。東京営業部の鮫島太一部長に、その報告書を提出すると、
数日後、鮫島部長が世田谷営業所に来て、清水良助所長に、再度、営業方法や方針を確認して報告書通りだった。その後、清水所長に東北の盛岡営業所へ転勤命令が出た。清水所長が池田松雄をにらみつける様に見ながら、その転勤の話を聞いていた。来月から盛岡へ転勤させられた様だ。
そうして鮫島部長に翌月から池田が新所長として、やっていく様にと言われ、「以前の様に売れる営業所に変えて欲しい」と言われ、了解した。数日後、仲の良かった田園調布の元プロ野球の鍋島家を訪問して好物のお土産を持参すると、「あー、良かったと言い、池田が、お陰様で新所長に就任いたしましたので今後も末永いお付き合いを宜しく,お願いします」と言うと、最近、息子と娘が、結婚して、近くのマンションに引っ越したので、「良い保険に入る様に、言っておきます」と奥様が言ってくれた。また、その近くの元・芸能人の泉家を好物のお土産を持参して訪問し、新所長に就任した挨拶をすると、「また、知り合いにも、生命保険に入る時には、すすめてあげますよ」と言ってくれた。
翌週、元・プロ野球の選手の家を尋ねると、ご本人が出てきて、「君、所長に就任したんだって」と言い、「就任祝いに。今年の1996年10月にオーストラリアに1週間、ゴルフに行こうと誘われた」。喜んで、お供しますと言うと、「日程が決まったら、早めに連絡する」と言ってくれた。1週間後の8月22日、世田谷営業所に電話が入り、10月2日から9日の7日間、シドニーへ行くことになり、武井副所長に留守をお願いして、早々に休暇願を出した。鮫島部長から電話が入り理由を聞かれ答えると、「それなら仕方ないな」と言い許可してくれた。オーストラリアに出かける前に。新規に大口の客を新規開拓する様に、真田課長と今井課長に交際費の有効利用で、他社から保険商品を取り返す様に、厳しく伝えた。9月になり鍋島家の奥さんから、息子さんと娘さんのところで2件の生命保険の新規加入と泉家の奥さんのテニスサークルの3人の奥さんを紹介してくれ、それぞれの好きなものを聞いて、それを持参して、来年の切り替え時期に他社からの生命保険の切り替えをお願いして、了解してもらった。
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