第88話 映画「レプリカズ」(2019)光る展開もある低予算SF映画
映画「レプリカズ」(原題「Replicas」)
・人の脳内ニューロネットワークをコンピュータ上で動かすプロジェクトマネージャーの主人公。戦死したての兵士の意識を複製しようとして手がかりは掴んでいたが上司はなかなか成果がモノにならない事に苛立ちを募らせていた。そんな最中、主人公に起きたある事故から思わぬ方向へと流れていく。
・2018年米国作品
・主演:キアヌ・リーブス
ドタバタ劇、陰謀、人の意識とは?というようなテーマを衣にして揚げられた天ぷら。あ、衣の方が多いんですけど、このご予算じゃ仕方ないですよねえ。
なんか作り物めいた海老に見えるって?いやあ、お客さん。このお値段で伊勢海老とか出ませんよ。ついつい説明めいた台詞でクローンだの意識だの言っちゃうのはテーマがテーマなんですし、もう少し脚本開発に時間をかけないと育たないんですよ。
でもね、あるところで絶体絶命、どうするの?という所でお母様の決断力が光るシーンがあってそこは素晴らしい。またお姉ちゃんがいい。弟にからかい半分な事を言っていて「姉貴、本気かよ」というような展開になっている。あれでキアヌも一発受けていれば言う事なし。やっぱり脚本の詰めが甘いのですわ。
衣ばっかりな天ぷらだけどキアヌ・リーブスが空回りなレベルで本気の演技を見せていたところを味わって欲しい。あとほんとお母様の決断はとってもアイデアが光っていたので是非そこを味わっていただければあそこだけは美味しかったと思って頂けると信じてるで。ね、お客さん、騙されたと思って「レプリカズ」どうですか?
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