第6話 「アリータ バトルエンジェル」

映画「アリータ バトルエンジェル」

・Dr.イドが拾ったアンドロイドの頭部。仮死状態だった彼女に我が子のために作っていたサイボーグボディを与えアリータという名を与えた。独自のバトルゲーム、崩壊した世界を舞台に一人のサイボーグ化された少女が自身の謎や敵との戦いを描く。

・ジェイムズ・キャメロンが長年温めていた企画。ロバート・ロドリゲス監督、ジェイムズ・キャメロン/レータ・カログリディス/ロバート・ロドリゲス脚本でようやく映画となった。

・原作は木城ゆきと『銃夢』シリーズ。冒頭部を映像化。電子書籍書店で1巻無料配信しているので読みましたが冒頭部のプロット骨子はほぼ原作通りでキャメロンの望む本作実写化のあり方が見える(イドダイスケ→ダイソン・イドであったりと原作村長意識が強い。アリータは英語版コミックで名前が変えられていてそちらを踏襲されている)。

・吹替版のアリータ役には上白石萌音さん。トレイラーだとまだ演技が合ってないように聞こえましたが本編はそんな事はなくしっかりしたアリータの演技としての声を聞くことが出来た。




 サイボーグ同士の格闘技、モーターボールでのバトルなど見所は多い。続編の可能性を残した終わり方をしてますが、同じ製作陣抜きでは難しいだろうし、その場合脚本開発をまずクリアできるかという話になりそう。


 難点を挙げると本作には唐突な感情反転があるように感じてしまうシーンがある。原作通りなのか尺の都合なのか。もう少しスムーズな展開だともっと良かったのですが。あと物語が大き過ぎて語りつくせないようで駆け足での紹介になってしまっていた部分もあった。


 終わってみると彼女が何故300年間仮死状態でいたか推測はできるけどまだまだ情報に欠けた部分があり、更に復讐を誓うべき宿敵の存在を明示して終わっているので続きがないとトータルな作品評価は出来ない。決着は見たいのですよね。

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