第4話 「デットエンドの思い出」
映画「デットエンドの思い出」
・韓国からSNSでも音信不通にされている恋人を訪ねて名古屋にやって来た主人公ユミ。引っ越した先を友人経由でつかんで行ってみたところ思わぬ事が判明。そのまま名古屋市内にあるゲストハウス「エンドポイント」に転がり込んだが……。
・吉本ばなな原作の短編小説の映画化。日韓合作でチェ・ヒョンヨンさんが監督を務めた。
・名古屋ロケ撮影。制作にはシネマスコーレも参加しており主人公がわざわざ
冒頭ビターな始まりですが(ホテルで引きこもり→ゲストハウスに転がり込んで飲まず食わず眠り続ける天の岩戸状態)ゲストハウスの面々の異様な甘さがかえって不気味。その中で西山くんには隠してもいない秘密があっての御近所さんのおせっかいがある事が見えてくる。
疑似的なある種の感情、心理状態の追体験映画だと思う。信じていた人に裏切られ、転がり込んだゲストハウスで不思議なユートピアに迷い込むもそのユートピアに見えた所を閉じて旅立つ人がいる。その人にも意外な過去の物語があり、それ故に旅立つのだという物語。
このような作品なのでゲストハウスパートで苦味を増す方向には描きこまれていない。私なんか該当しますがこの種の感情を重ねたいと思わない向きには物足りない。でもこのような程よい苦みを求める観客はいるだろう。
エンタメ・フィクションは万人が同じ反応をするためのものではないのでそれはそれで良いのだ。
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