第3話 10歳とお母さん
僕がステータスを貰ってから5年の月日が流れて10歳になった。この5年間、僕はお母さんに剣を教えてもらった。と言っても剣じゃなくてお母さんは刀だったけどね。なんかお母さんは魔法をあんまり使えないらしい。
あ!それから鑑定のスキルを毎日暇な時間に使っていたらいつの間にかレベルが10まで上がっていた。スキルのレベルは最高10まであるらしい。これは【
因みにお母さんから刀を教えてもらっていたら【刀術】と【抜刀術】のスキルが増えていた。どちらもレベルが8まで上がった。それとお母さんからレベルの事も教えてもらって分かったのは
Lv1~2 初心者
Lv3~4 中級者
Lv5~6 上級者
Lv7~8 達人
Lv9 人外
Lv10 神
レベルはこんな感じで分けられるみたいで僕の刀術と抜刀術はLv8なので僕は達人クラスって事だ。それから鑑定スキルのレベルが10になっているからお母さんのステータスも見れるようになったそれがこちら。
【ステータス】
名前/性別 イルゼ/女
年齢 499歳
種族 人族
レベル 178
HP 17800
MP 15000
攻撃 8900
防御 8000
敏捷 9000
固有スキル
【500の呪い】
スキル
【刀術Lv9】【抜刀術Lv9】【鑑定Lv8】【気配察知Lv8】【隠密Lv8】【料理Lv5】【魔力操作Lv6】【体術Lv7】
魔法スキル
【炎属性Lv3】【水属性Lv2】【生活魔法】
称号
【呪われし者】【剣聖】【女神アテナの加護】
お母さんのステータスを見た時はとても驚いた。年齢も驚いたけど僕が一番驚いたのは称号の【呪われし者】だ。気になって鑑定してみた。
【呪われし者】
生まれた時から呪われていた者が与えられる称号。この称号は固有スキルの【500の呪い】が原因。
称号を鑑定して出てきた【呪われし者】が与えられた原因の【500の呪い】も気になり鑑定してみた。
【500の呪い】
ステータスに500が付いた時に何かが起こる。
僕がこのスキルを鑑定した時嫌な予感がしたのを良く覚えている。そしてお母さんはもうすぐで500歳になる。ステータスに500が付いてしまうから何かがもうすぐ起こってしまう。何が起こるか分からないから余計怖い。でも僕には何も出来ないから起こるのを待つしかない。お母さんに何かが起こったらすぐ対処できるようにしておく。
そしてお母さんは僕の事とお父さんの事を話してくれた。お父さんはいなくてお母さんは結婚してないみたいで僕を森の中で魔物に襲われていた所を助けてもらったみたい。その後僕を養子にしたみたい。
序でに何で森の中で暮らしているかも聞いてみたら100年くらい前に国で剣聖をしていたけど良いように使われていると感じたから森の中で暮らすことにしたらしい。
因みにまだ魔物を倒したことが無いからレベルが上がってない。お母さんとから刀を教えてもらって気づいたんだけど筋トレしてもステータスは一切変わらなかった。でも今まで魔物との戦闘をやらせてもらえなかった。僕の今のステータスは
【ステータス】
名前/性別 レオン/男
年齢 10歳
種族 吸血鬼
レベル 1
HP 100
MP 130
攻撃 70
防御 48
俊敏 95
種族スキル
【吸血】【血液回復】
固有スキル
【
スキル
【鑑定Lv10】【偽装Lv10】【刀術Lv8】【抜刀術Lv8】【気配察知Lv3】【隠密Lv4】【料理Lv4】【魔力操作Lv2】
魔法スキル
【生活魔法】【無属性Lv1】
称号
【女神アテナの加護】【最後の1人】【男の娘】【転生者】
僕のステータスはこんな感じになった。因みに称号の【転生者】はお母さんにはバレていない。ちゃんと【偽装】を使って偽装しておいた。でも種族は偽装しなかった。女神がバレても問題無いって言ってたからね。
「レオーン。ちょっとこっちに来てー」
僕がこの五年間を振り返っていたら下からお母さんが僕を呼ぶ声が聞こえたので返事をしながらリビングに降りて行った。
「何?お母さん」
「そろそろレオンにも魔物を倒してもらおうと思ってね。今日は魔物を殺してみようか」
「うん!わかった!」
僕はお母さんから魔物を倒していいと聞いてテンションが上がった。魔物を殺せば僕のレベルが上がるからね。僕の返事を聞いたお母さんは僕に刀を渡してから家を出たので僕も準備をして家を出た。
「魔物は私が1体の所を見つけるからレオンは取りあえず思うように攻撃してみて。危なくなったら助けるから」
「わかった」
そう言って僕たちは森の深くに入って行った。まず初めに出会ったのはゴブリンだった。まぁ普通のゴブリンじゃなくてゴブリンジェネラルだったけどね。一番初めに戦う魔物じゃないよねぇ。取りあえず頑張って見ますか。
僕は刀の柄に手を置いて抜刀術の構えをとりジェネラルに向かって走る。勿論普通に行くと勝てないので全身に魔力を巡らせて身体強化する。それでもジェネラルは僕に向かって持っていた錆びている剣を横に振ってきたのでもっと姿勢を低くして躱し抜刀して切り付けた。流石に高さ的に首は着れ無かったけど左足を切り付けて動きを鈍くさせた。
序でに後ろに回り込んでからもう一回切ろうとしたら振り返りながら剣を振ってきたので僕はそれを刀を剣に合わせて受け流してまた足を切った。今度は足は切れなかったけどバランスを崩したのでそのうちに刀を納刀して抜刀術で首を切り離して何とか勝てた。
「まぁ動きはよかったよ。もっと頑張れば受け流しとかも良くなるよ」
お母さんのアドバイスを受けて僕は次に活かそうと思った。それから僕は暗くなるまで魔物を倒しまくった。途中からは複数体相手にしての戦闘もして経験を積んだ。そして僕のステータスはこんな感じになった。
【ステータス】
名前/性別 レオン/男
年齢 10歳
種族 吸血鬼
レベル 66
HP 6600
MP 7100
攻撃 4500
防御 1900
俊敏 5100
種族スキル
【吸血】【血液回復】
固有スキル
【
スキル
【鑑定Lv10】【偽造Lv10】【刀術Lv8】【抜刀術Lv9】【気配察知Lv4】【隠密Lv4】【料理Lv4】【魔力操作Lv3】
魔法スキル
【生活魔法】【無属性Lv3】
称号
【女神アテナの加護】【最後の1人】【男の娘】【転生者】
今日だけでレベルが結構上がったから毎日やったらお母さんにも追いつけるかな?
☆★
それから4ヶ月経ってお母さんの誕生日がやってきた。朝僕は何時もより早く起きて朝ご飯をお母さんに作ってあげた。
「お母さん!誕生日おめでとう!」
「!?ありがと!とても嬉しいよ」
お母さんはそう言ってくれて僕はとても嬉しかった。前世では小さい頃に両親は交通事故で亡くなったから何もできなっかたけど現世ではできてよかった。それから今日は特に何も無くお母さんとゆっくりしていたが……
次の日僕はいつも通りに起きたらリビングでお母さんが倒れていた。気絶はしてなかったけど念のためお母さんの部屋のベッドに寝かせて何があったのか話を聞いた。
「お母さん!何があったの?」
僕がそう問いかけたらお母さんは呪いの事を話してくれた。
「固有スキルの呪いはさっき話しただけじゃないの」
「どんなことがあるの?」
「500の呪いは500歳まで死ぬことを許さず500歳で必ず死ぬようになっているらしいの。レオンにはこれから悲しい思いをさせちゃうと思うけど頑張って乗り越えてほしいな。それに私は今日中に死んでしまうと思うけど、レオンは自分の生き方を見つけてね」
お母さんはそう言って僕に笑顔を向けてきた。僕は耐えられなくなって泣きながら「お母さん」と言っていた。でもお母さんが死んでしまう前にずっと隠していた転生の事を話さなきゃと思った。
「お母さん。僕も話さなきゃいけない事があるんだ」
「何?」
「僕ね、転生者なんだ。今まで隠しててごめんなさい」
僕は自分の秘密をそう告白してから頭を下げた。頭を下げたときはお母さんの顔は見れなかったけど僕の頭に手を置いて撫でてくれた。
「そっか転生者なんだ。だから森の中に居たんだね。でも私は本当の息子だと思っているよ」
お母さんは優しい声でそう言ってくれた。それからは一杯泣いてお母さんに泣きついた。僕が泣き止んだら僕たちは色々な話をした。お母さんの武勇伝とか僕といて楽しかったとか僕の前世の話とか色々話した。そして一緒に寝て翌日お母さんは穏やかな顔をしていて亡くなっていた。
僕はお母さんを弔ってから昨日お母さんから聞いたお金の場所などを確認していたら何時の間にか泣いてしまっていた。それから4年間僕は家で過ごして色々した。魔法とかスキルとかね。
「さて忘れ物は無いかな?」
僕もそろそろ強くなってきたので14年間育った家を出て玲美を探す旅をすることにした。荷物はお母さんのアイテムボックスという袋に必要なものを入れて家を出る前にお母さんのお墓の前に寄った。
「お母さん。あれから4年たったね。僕はそろそろお母さんに話した前世の幼馴染を探しに旅に出るよ。偶にここに帰って来るからね!それに幼馴染と再会出来たら此処に来るよ。行ってきます!!」
僕はそう言ってお母さんのお墓に背を向けて歩き出した。僕の目からは涙が流れていた。
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