第2話 転生とステータス

目が覚めたら僕は知らない天井を見ていた。てっきり僕は森の中で目が覚めると思っていたのに何故か天井が見えていた。何で?

そんな事を考えていたら僕が居る部屋のドアが開いて女性が入ってきた。


「あら?起きたの?レオン」


部屋に入ってきた女性を見た僕はこれまで過ごしてきた事を思い出した。成程ね僕が転生してからもう5年経ってるんだね。因みに僕の部屋に入ってきた金髪のロングヘアの美女が現世での僕のお母さんだ。


「うん。お母さん」


「レオン、今日は洗礼の日だから教会に行くからね」


そうか前にお母さんが5歳になったら教会で祈ると神様から加護を貰えるかもしれないらしい。絶対ではないから加護が貰えるかはわからないらしい。ステータスもその時初めて見れるらしい。


教会に行く前に僕が育った環境を説明しようかな?僕はお母さんと一緒に森の中で生活している。お父さんは居ないらしいが理由を聞いてもお母さんは僕がもう少し大きくなってから話してくれるらしい。


「レオン。そろそろ教会に行くよー」


「はーい」


僕はお母さんの声に返事をしてから家を出た。森には魔物が出るので僕1人では家から出して貰えずずっと家の中に居たから転生してから初めて外に出た初めての外は全く異世界感が無かった。


教会は家の近くの街にある。まぁ近くと言っても歩いて1時間はかかるんだけどね。僕とお母さんが教会に入るとシスターが居て僕たちに気づいて声を掛けてきた。


「本日はお祈りでしょうか?」


「今日は息子の洗礼をしに来ました」


「そうでしたか。ではこちらへお越しください」


シスターがそう言って僕たちを誘導し始めた。着いたのは目の前に僕を転生させてくれた女神アテナの像があった。移動中は僕の名前を聞かれたので自己紹介をしておいた。


「では、レオン様は女神様の像に向かって祈りを捧げてください」


僕はシスターに言われた通りに女神像の前で片膝をついて祈りを捧げた。僕が祈りを捧げた時女神像が突然光出して目を開けたらお母さんやシスターがまるで時間が止まったように動かなくなったと思ったら僕は気が付いたら転生する前の真っ白い空間に居た。


「お久しぶりです。玲音さん」


僕が顔を上げると女神の顔があった。そう言えば何でお久しぶりなのかな?


「あれ?もう玲音さんが転生してから5年は経っているんですからお久しぶりでしょ?」


何で?確かに転生してから5年経っているけど僕が気が付いたのは教会に洗礼しに来た今日の朝だから僕からしてみればさっき転生したばっかなんだよね。


「?おかしいですね。ちょっと調べてみますか」


そう言って女神は僕の前に出ているウィンドウと同じようなもので何かを調べ始めた。それから少して何か分かったみたいだ。


「今回玲音さんが転生してから5年間前世の記憶がなかった理由は玲音さんの魂が人間から吸血鬼に慣れる為に前世の記憶が思い出せなかったみたいですね」


成程ねだから僕と女神の認識が違った訳か。


「こちら側のミスですね。ごめんなさい。それではあなたに加護とステータスを与えますね。教会に戻ったら自分のステータスを確認して見てくださいね。見方はステータスを見たいと思えばみる事が出来ますから」


女神はそう言って微笑んだ。それから僕の視界がぼやけて気が付いたら教会で祈りの体制の状態だった。僕がその体制を解くとシスターが僕に近づいてきた。


「加護を受け取れたようですね。加護の確認方法はステータスと言うかもしくはステータスが見たいと思えば見れますよ」


その後にお母さんが近づいて来た。お母さんはシスターに革袋を渡していた。革袋を渡した後言ってきた。


「じゃあ家に帰ろうか」


そして僕たちは教会から出て家に帰った。


☆★


家に着いた後僕はすぐに自分の部屋に入ってステータスの確認を始めた。ステータス!


【ステータス】

名前/性別 レオン/男

年齢 5歳

種族 吸血鬼

レベル 1


HP 100

MP 130

攻撃 70

防護 48

俊敏 95


種族スキル

【吸血】【血液回復】

固有スキル

神々の図書室ライブラリ】【魔眼】

スキル

【鑑定Lv1】【偽装Lv10】


称号

【女神アテナの加護】【最後の1人】【男の娘】【転生者】


これが僕のステータスか。でも平均のステータスが分からないから僕が強いのか弱いのかわからないからなぁ。お母さんのステータスを見れば分かるかな?その前に称号の【男の娘】が気に入らいなんだけど……


早速お母さんを鑑定したんだけどステータスが見れなった。お母さんを鑑定して見れたものは名前だけだった。お母さんの名前はイルゼという名前だ。


取りあえずスキルの事を鑑定してみようかな。まずは種族スキルの【吸血】を鑑定してみよう。鑑定!


【吸血】

吸血鬼限定のスキル。スキルを持っている生き物の血を吸うとスキルをコピー出来る。


結構便利なスキルだな。でも僕が血を飲めるかな?血の味は嫌なんだけどなぁ。取りあえず僕は吸血鬼になったんだし飲んでみないと分からないかな。それにどうせスキルを増やすには血を飲まないといけない訳だしね。鑑定のスキルも上げて相手が何のスキルを持っているかも分かるようにしないといけないし取りあえず【鑑定】のレベル上げが先かな?


次のスキルは【血液回復】を鑑定してみよう。


【血液回復】

吸血鬼限定スキル。自分の血液を使って回復する。人の血液でも自分に取り込めば回復できる。


このスキルはとても便利だね。それに死ぬ確率が下がったかな?異世界に来て折角第二の人生を貰えたのにすぐ死ぬのは嫌だからこのスキルはとてもいい。気に入った!


次のスキルは【神々の図書館ライブラリ】だけど僕は知ってるけど一応もう一度鑑定しておこう。


神々の図書館ライブラリ

元々は神々が持っていたスキルだがこのスキルと同じことが出来るようになった時に使われなくなった。このスキルはスキルの持ち主に分からない事を教えてくれるスキル。


そうそうこんな感じだったね。次のスキルは【魔眼】かな?此れも確認だね。


【魔眼】

魔眼を持つものは必ずオッドアイになる為周囲からは一目瞭然。魔眼は魔力の流れを見たり普通では見れない精霊を見れたり色々なものが見えるようになる。魔眼を持っている人によって見えるものが違う。


こんな感じだね。【鑑定】は言葉通りだから見なくてもいいよね。次のスキルは【偽装】かな?


【偽装】

ステータスを偽装することが出来る。相手の看破系スキルよりレベルが高ければバレることはないがレベルが低ければ偽装していても本当のステータスが見破れてしまう。


このスキルは初めから持っていて女神が僕が吸血鬼とバレない様にくれたスキルだからレベルが10になっているらしい。ありがと女神様。次に鑑定するのは称号かな?


【女神アテナの加護】

女神アテナから貰った加護。この加護を持っていると取得経験値が増える。


この加護は強くなるのには丁度いいから貰えてよかった。


【最後の1人】

自分の種族の最後の1人になった者に与えられる称号。


これの意味はそのままだね。そしてとうに言うことはない。


【男の娘】

男限定の称号。性別が男なのに女の子みたいな容姿を持っている者に与えられる。


この称号はとても不愉快だ。今すぐ取り消してもらいたい。確かに前世の僕の容姿は女の子みたいって言われてたけど見た人の半分くらいはちゃんの僕が男って分かる容姿だったからね!まぁ確かにまだこの世界での僕の容姿を見てないから何とも言えないけどさぁ!


次いこ次!次は【転生者】だね。


【転生者】

別の世界から転生してきた者に与えられる称号。異世界の言語が分かるようになる。


この称号のおかげで僕はお母さんたちが喋っている言葉が分かるのか。この称号には感謝だな。僕がこの世界の言葉を勉強しないで済むしね。よし!これから僕はこの世界でも生きて行けるように魔物を倒せるようにしなくちゃ!

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