第1話 白い空間と女神
僕が目を覚ますと僕の知らない空も床も地平線まで全部真っ白な所だった。僕はこんな所見たことも聞いたことも・・・聞いたことはあるか。ラノベで
「どこなんだろう?」
「ここは私が作った白いだけの空間ですよ」
僕の後ろから声が聞こえてすぐに振り返った。さっき見たときは誰もいなかったのに僕の後ろにはとても綺麗な僕より幾つか年上くらいの女性が居た。僕は見惚れていた。
そう言えばこの空間はこの女性が作ったって言ってたけど如何やって作ったのだろうか?
「この空間は私の神力で作り上げたのですよ」
神力?なんだろうそれ。それに僕の前の人は誰だろうか?ていうかさっき僕は言葉に出してたっけ?
「そうでしたねまだ名乗っていません出したね。私はあなたのいた世界とは違う世界の女神アテナです。それからあなたは声を出すことは出来ませんよ?あなたは今魂だけの存在なので。それにあなたの思考を読むことくらい楽勝ですよ!女神なので!」
成程ね。僕がここに居るということはラノベ的に僕は死んだんだろう。それに鉄骨が当たった時は死んだなと思ったからね分かる件だけど玲美が如何なったのかが気になる。僕が倒れた時に一緒に倒れていたような気がするから。玲美は死んでないよね?
「あなたと一緒に居た。水無月玲美さんはあなたと同じように死んでしまいました」
女神は僕に申し訳なさそうに言ってきた。そっか玲美は死んじゃったか………玲美がここに居ないってことは玲美は転生できないのか。僕だけ転生は嫌だな。
「安心してください。あなたも玲美さんも転生しますよ。それに今回は転生してもらう者を探しているときに間違って殺してしまったのでお詫びとして本来よりいい待遇で転生させますので」
確かにそれならいいか。玲美も転生出来るみたいだし、本来よりいい待遇らしいしね。でも何で玲美はこの空間に居ないんだ?転生するなら居ても良い筈なのに……
「それは私1人で対応すると時間がかかって御二人が転生する時代が変わってしまうから私以外の女神が対応してますよ」
女神はそう言って微笑みかけてきた。確かに玲美と違う時代に転生するのは嫌だからそれはありがたい。
「では美月玲音さん、あなたにはスキル、種族を選んでもらいます。まずはどの項目から選びますか?」
女神にそう言われた。まず最初の選択肢は2択を決めないといけない。取りあえず種族から決めようかな?
「種族ですね?どの種族がいいですかね?あ!あなたは親から生まれるのではなくて育ててくれる親に拾って貰うので親の種族が違く手も平気ですので気にせず種族を選んでください」
女神はそう言うと僕に向かって手を向けてからどうぞと言った。僕の目の前にはゲームのステータスなどが書いてありそうなウィンドウがあった。あ、因みに僕たちが行く異世界はクートロガというらしい。
○人族
クートロガに一番多い種族。魔法はそこそこ使えて身体能力もそこそこあるので平均的な種族。
○獣人
人族の次に多い種族で獣人の中でもさらに細かく分けられている。魔法は余り使えないが全く使えないわけじゃ無く身体能力は高い。其々の種族の耳や尻尾が付いている。
○エルフ族
獣人族の次に多い種族。魔法を得意としていて身体能力は高くなく人族よりも総合的な身体能力は負けている。美形が多く耳が人族より長いのが特徴。
○魔族(選択不可)
獣人よりも身体能力が高く魔力も多く持っているが魔法の扱いはエルフ族より少し劣る。獣人ほどではないが細かく分けられる。魔物から攻撃を受けない。
○竜人
クートロガで一番高い身体能力がある種族で滅多に人里には降りてこない。魔法も種族専用魔法の竜魔法を得意としている。
○吸血鬼
身体能力は人族より少し高い程度で魔法も人族より少し得意な程度。現在はその存在は確認されておらず絶滅していると言われている。高い回復能力を持っており簡単には死なない。
○天使族
身体能力は吸血鬼と同じくらいだが魔法は光属性に関してはどの種族よりも上手く扱える。現在はその存在は確認されておらず絶滅していると言われている。
何で魔族は選択できないんだろうか?まぁでも僕は魔族を選ぶつもりはないからいいけど。それより吸血鬼と天使族は絶滅しているのかな?
「魔族は現在魔王が居るので転生しても生きていけないので選択できません。吸血鬼は現在絶滅しています。地上では天使族は絶滅していると言われていますがまだ生きている個体はいます。でも残りは少ないです。」
成程。このウィンドウに書いてあることは地上での事だから絶滅していると言われているって書いてあるのか。まぁ僕はそれを見た瞬間から決めているけどね。
「玲音さんはどの種族にするのですか?」
僕は見た瞬間に吸血鬼にすることに決めていた。理由は何となくでこれだ!ってなったから吸血鬼にしたんだよね。玲美はどの種族を選ぶのかな?
「玲音さんは種族を吸血鬼にするのですね?でも吸血鬼は今絶滅しているので種族が育て親以外にはバレない様にして下さい」
確かに僕が吸血鬼とバレると世界中から狙われそうだからバレない様にしないといけないね。でも、育て親にもバレない様にしといた方が良いんじゃないかな?怖がられて育ててくれないってことがあるかも知れないから
「それは大丈夫ですよ。育て親はちゃんと育ててくれる人たちに見つけてもらえる様にしますから」
それなら安心だ。玲美の方もそういう人たちに育ててもらえる様にしてくれるんだですか?
「そちらも大丈夫ですよ。安心してください。玲美さんの事が大切なんですね」
それは当たり前だ。僕たちは幼馴染で昔から一緒に居たんだから
「次はスキルを決めてもらいましょう。こちらです」
女神がそう言うと僕の目の前にあったウィンドウは種族の事が書いてあったものでは無く今度はスキルに関することが書いてあった。これは何個まで選んで良いんだろうか?
「スキルは全部で3個まで選んで良いですよ」
3個までか……じゃあ異世界系のラノベの定番の鑑定は絶対必要だよね。それから僕はたっぷり時間をかけて自分のスキルをロマンとかを入れながら選んだ。そして僕が選んだ3個のスキルはこちら。
【鑑定】【魔眼】【
「それでは玲音さんそろそろ時間ですので」
女神はそう言うと僕に手を向けたら僕の下に魔法陣が展開されてその光が強くなって前が見えなくなり僕は眠くなって意識を手放した。
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