うつくしい夢

手に入らないものを

希望にしてしまった私は

窒息するしかないのだろう

気管をきゅうきゅう締め付けられて

大切な名前も唱えられないで


絶望とともに腐りはじめるのを

ただ待っているだけ私の希望

嗚呼、ねぇ、君、神様

私に希望はなかったよ

うつくしい夢はあばらの隙間を通り抜けていくばかり


繰り返される発作に変形した

歪な肋骨のせいだと思っていた、

喘いでばかりで酸素がないと思っていた、

けれどそもそもの原型が

適応できないカタチだったから

酸素を吸って生きていけるカラダじゃなかった


気づいたところで涙もでない

(だってわるい夢しか知らない)


嗚呼、ねぇ、君、神様

私に希望はなかったよ


私のうつくしい夢は生きながらにして腐っている

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