楽器の入ったガラスケースとガラクタと

この喉が美しい楽器であればいいのに

声張り上げて旋律を歌いあげ

限りあらんと叫びあげ

魂の色を歌えただろうに


女神は微笑まず

ただ凡庸な声で挨拶を繰り返すのみ

まるで鸚鵡のように


艶のないガラクタでできた私の喉は

軋んだ言葉を語る

旋律はひどく欠落していた

まるで私の心のように

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