地球の裏側をとおって

いつになったらいこうか

西の海を抜けて

東の空へ


あの日の

あの音へ

ループする夢の端境


波打ち際に

砂に引きずられ

倒れて

塩気のある水に

溺れて

酸欠の脳に

極彩色の夢

差し伸べられた手が

虹色にはじけ散った


吐き出す

末期の吐息の泡


あの日の

あの音へ

帰れるように

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る