第22話 恋とは何かしら?(すまん。吐き出させてくれ。毒舌AKARI)
江國さんの恋愛短編集を読み終えた。タイトルは、「泳ぐのに安全でも適切でもありません」だった。
内容は、タイトル通りの恋愛の連続。
不倫して挙げ句捨てられ鬱。結婚したけど、その果てに愛がない。同棲してる男とは体の相性は良すぎてるから、金を盗まれてるけど別れられない、とか……。
恋愛そのものにも耐性がない私は、読んでなんか胸焼けした。甘すぎる。しょっぱすぎる。そして、辛すぎた。
いや、耐性がないって言ったって、私なりに、「友人が……」の経験はある。
留学先の高校の仲良くしていた上級生2人は妊娠して退学。もう一人の上級生は先生と関係を持っていた。友人カップルの公共の場でのいちゃつき度合いは、もうドラマチックすぎて怖かった。
巨乳と付き合えるかどうかゲームをしていた外人の男子がいて、日本人の女の子が危うく引っかかりそうになっていたのも観て、女の子を騙すことが当たり前にあることが怖かった。
「ねえ、ブレンダって最近見ないね」と友人に訊くと、「パキスタンの留学生二人に強姦されたって……」と返答され、だから3人急にいないんだ、と知り驚愕した。これは、恋は関係ないか……。
ごく普通のいい男の子だと思ってお友達だった子が(実際に私には良い子だったけれど)、「やっぱり、彼女と別れた!」っていうから、どうして?と訊くと、「だって何にもさせてもらえないんだもん!おっぱい大きかったのに!残念!」と返事をした。その後、彼は、目的を遂行するためだけの女子を狙い始めた。そして目的は遂行された。
日本人の知り合いには、高校生女子の2人ヤンキーの番長がいた。なぜかしら?
一人は妊娠し、彼女の両親が彼氏を問いただし、修羅場になったのを知っている。が、実はその妊娠の原因の相手は彼女の浮気相手だった。もう一人は……。
もういいや。
そういうわけで、美しい恋だけが世の中にあるわけじゃないことは知っている。
けれど、世の中には、実際に美しい恋もある。心を開き、思い合い、愛し合い、過去まで変えてしまうような恋もあると思う。
そして、恋には、体力が必要だ。そう思う。
だから、若いうちに恋をするのはやはり良いことだとは思う。未熟だからこそ、できる美しい恋もあると思う。初めてだから、若いからこそ味わえるドキドキがあると思う。
けれど、成熟してからの美しい恋もあるだろう。どちらにしろ、恋には気力と体力が必要だ。
ここ2ヶ月くらい、恋愛の長編を書いている。現在7割くらい出来上がっていると思う。物語の中で二人は結ばれたし、友人が……の経験や、江國さんの短編集とは比べ物にならないくらい平和な恋愛を推敲中だ。
しかし、だ。
平和な恋愛物語だが、何ども読み返しての推敲しているうちに、だんだん胸が一杯、お腹一杯になってきた。
もう恋は、結構だ。
どうしよう? 推敲のさじを投げそうだ。
困っている。誰か私にその耐性を……。
恋とは何かしら……?バタっ……。
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