第6話 ちぐはぐ

 書くのが好きだと気付いて6ヶ月目。定期的に、自分の作品を読み返しては、すっごい動揺する。


「あれ? あれ? なにこれーーーーーーっ! なんだこの重複は!この構成は?」


 って慌てて、編集をするも結局その約1ヶ月後に


「ぎゃーーーーーーっ! ど、どうしてーーーーー!」


 ってなる。これを成長と呼んで下さる優しい方もいるだろう。ただ、そう呼ぶにはあまりにもスタート地点が……。


 そして、今、その「どどどどどうしてーーーー!」の真っ最中である。


 大好きなのに、できないっていう挫折感をこんなに連続して味わうのは、自動車教習所以来だ。運転は、好きだが、得意ではない。


 前進あるのみ、バックをしない。ほぼ。


 ☆


 教習所では、仮免許運転中、教官に「そこ右」と言われて、左に行って、「バカ!」って言われたり、路上練習で、ウインカー出して車線変更するときに、減速したら「追突されるだろっ!」って言われて、それからそれから……。


 あんまり疲れてたから、ぼーっとして運転してて、「あー前にトラックあるな~」と思ってはいたんだけど、ブレーキを踏むの遅かったんだよね。教官が緊急用のブレーキ踏んでさ、「お前!俺を殺す気かっ!」だって。


 あ~。歩道走ったら怒られた~。だってね、そこ走ればすぐに、バックしないで道路に出れると思ったんだもん。誰も歩いてなかったし……。


 ギリギリで卒業したもんな~。センスがなさすぎるんだよな~。

 のわりに、マニュアル免許取ったんだよ。


 マニュアル運転好きなんだよね~。


 一番運転しやすかったのは、クラッチ重いスポーツカー。主人の愛車だったやつ。


 時折、思うんだ。あたしってなんか……ちぐはぐ。

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