第19話 急な妄想

 仕事帰り、よくコンビニの駐車場に停車し、車内で、思いついた文をスマホでカクヨムの下書きにポチってる。


 そんな時、急な妄想が私を襲う。


『どうしよう?急にコンコンってノックされて、AKARIさんですか?って言われたら?そうやって、もしも、カクヨムの交流してる人に3次元的に出会ったら恥ずかしい。絶対に顔を見て、プッと吹き出される。笑われる。全てがバレてますやん。伝えなければいけないのは、おそらく本名のみだ……。もう圧倒的に不利な気がする。だってAKARIは、交流してる方が、男性か女性かもわからない方もいる。しかしもうこの世は中性的になっている。だから、人間だと思っているけれど。前にテレビでブログ犬ってやっていたけれど、それはドラマだ。絶対に交流してる方は人間だ。だけど、もし想像していたのと違ったら、相当神経がびびってやられる。不安だ。』


 さっぱりなぜそう妄想するのか根拠がわからない。しかし、そんなアホくさいことも最近はちゃんと言葉になる。そして、更に、脳内で文章は続く。


『コンビニ駐車場。車内で、夜遅くスマホポチってるのは、大概AKARIです。顔見て、猫だなと思ったら、それは、おそらくAKARIです。その人が車から出て、空を見上げて、星を探してキョロキョロしてたら、それはAKARIです。間違いない。話しかけたらおそらく、オーバーリアクションでびっくりします。それは、大概みんなそうです。知らない人に話しかけられたら、そうなります……。なんつって。』


 こうして、しょうもない妄想を言葉にしながら、最近思う。


「あー、AKARIは些細なことを沢山沢山本当は考えていたのに、今まで随分、自分の感情や想いを拾えてなかったんだな~。」と。


 その「自分の想いを拾ってあげないこと」は、無意識にしてしまう自分に対する「意地悪」だったのかもしれない、と思う。


 ただ、感情や目の前の出来事が言葉になる現象は、脳内で一日中続いているわけで。ずぅーっと、一日中エッセイ風に言葉が流れている。止まらない。


 困っている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る