第8話 庭師とコック
あの後すぐにセラスさんがやってきて、俺もすぐに意識を取り戻した。
その後は荷物を部屋に置き、食堂に集合という流れとなった。
今、食堂にはニーナ様以外の宿舎の住人、つまりは使用人全員が集まっている。
メンバーは俺と、セラスさんと、知らない2人だ。
「それでは、全員揃いましたね。こちらがお嬢様の執事となった、イオリ・クレイ君よ。」
「お嬢様の執事となりました。イオリ・クレイです。至らぬことも多いと思いますが、これからよろしくお願いします。」
「にいちゃんが新しい執事か、話は聞いてる。俺はレーウェン・クック。名前の通り、この家の厨房を任されてる。よろしくな。」
「私はロリエ・ローレルです。私はこの家の庭を任されている庭師兼メイドです。さっきは本当にごめんなさい。」
気の良さそうな赤髪の中年男性が、レーウェン・クック。守りたくなるようなピンク髪のロリ巨乳少女がロリエ・ローレル。
…覚えた。
「気にしないでください、もう痛くもないですから。…レーウェンさん、ロリエさん、よろしくお願いします。」
「にいちゃん、俺のことはレーウェンでいいぜ。俺もイオリって呼ぶからよ。」
「私もロリエで構いませんよ、イオリ君。」
「えっと…。はい、分かりました。レーウェン、ロリエ。」
「自己紹介は終わりましたね。では、お嬢様の夕食の支度を始めましょう。」
セラスさんの言葉が終わると、この場の全員が各々の仕事を開始する。
レーウェンとロリエは厨房へ。
俺とセラスさんはテーブルセットを。
これがこの4人での最初の仕事だった。
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