第3話 少女との出会い

気がつくと俺は広い野原に立っていた。見上げると天気は晴れ。いや、雲一つない快晴といったところか。

「あの人街に転送するって言ってたのにここ野原じゃん…街らしき物は見当たらねえけど…」

しばらく辺りをキョロキョロしていると、背後から声が聞こえた。

「あなた…ここで何をしているの?見かけない顔だけど…」

若くて可愛らしい女性の声だった。振り向くと、そこには身長160センチ後半ぐらいの黒髪ロングの女の子が立っていた。割と可愛い…。

「え、いや〜なんかさっきリサシテーションルームってところの女の人が俺を街へ転送したんだけど…ここ野原だし。わっかんねえw」

俺の返事に彼女は不思議そうな顔をしてこう言った。

「リサシテーション?『蘇生』ってこと?まぁよくわからないけど、なんだか怪しい…」

「怪しいとか言われても困るよwとにかく、街に行きたいんだ。」

「ふ〜ん…このあたりで街って言ったら、私が住んでるビギニングヴイレッジくらいしか無いけど…」

彼女の言葉を聞いて俺の顔は明るくなった。

「それだ!!ビギニングヴイレッジ!そこに俺を案内してほしい!」

彼女は考える。

「ん〜…別に良いけど…街って言えるほど広くはないわよ?」

「頼む!」

俺は両手を合わせて願う動きをした。

すると彼女は

「わかった。ビギニングヴイレッジまで案内するわ。そのかわり、私のお願いを一つ聞いてほしい。」

「おう!何でも聞くぜ!」

俺の言葉に彼女は嬉しそう。

「ありがとう!まぁとりあえず歩きながら話しましょ♪」

「そうだな!」

こうして俺たちは街へ歩き始めた。


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