第3話 脱出

 地下牢は一人一牢のようで狭い。というより上下左右が壁で暗く圧迫感がある。もっとも、大部屋に入れられても困る。どちらが困るかと言えば後者だ。だからこれに関しては不満はこぼすべきでないが、このままでは人間界への道も人生の道も閉ざされてしまう。何とかせねばと唸っていると隣から文句が飛んできた。女の声だ。


 「うるさい。寝てたのに起こさないでくれる」ぶっきらぼうだが寝てた所を起こしたのは悪かった。だが、こちとら牢に入れられるなんて経験は初めてなんだ。


 「いや、すまない。何分初めてなことで戸惑ってしまっていて」そう答えると相手は少し驚き興味丸出しの調子で話しかけてくる。


 「え、初めてでここに入れられたの、何したの、ここいらに入れられる奴って常習犯よ。それこそ私みたいに、これで十回目」顔は見えないが天真爛漫な笑顔が見える。何も悪いことはしてないという笑顔だ。反省の色なんか少しもないのだろう。


 「ただ放浪していたら謎の大爆発事故というか事件に遭遇してしまって気づいたらここに。」全部自分がやったことだし嘘だが。それよりも常習犯であるこの女の事が知りたい。


 「それよりもそっちは何をしてというか今回の罪状は何なんだ」女は即答する。

 「密輸よ。まあ正確には仲介人だけどね」密輸。魔界でもそういった事は犯罪なのか。

 「何を運んだんだ」簡単に考えれば麻薬の類だろうか。

 「人間族の骨。蒐集家には人気なのよねえ。エルフやドワーフなんかはこっちにもいるけど、やっぱり人間だけは人間界からしか手に入らないのよ」

 女はおそらく蒐集家に対して呆れているような口調だ。だがここで重要なのは人間界への道があるという事。この密輸人と仲良くなってその密輸業者を仲介してもらえば人間界に行けるかもしれない。いや、行く。


 「なあ、もし出られたら、その密輸人を紹介して貰えんか」ここは単刀直入に申し出るのがいいだろう。幸い人間だと侮ってくれて持ち物は全てある。扉を開けるのはたやすい事だろう。


 「出られるんならね。そもそも私だってロックピックを取り上げられてさえなければ出ていけるのよ。扉を使わずにね」

 女がため息をつきながらも得意げな顔をしているのが分かるようだ。そしておそらくどこかの牢に隠し通路がある。それを知りながらこの牢一つ抜け出せないのが腹立たしいほどこの女はいくつもの牢を抜けてきたのだ。早速鍵を開けて恩を売るとしよう。小声で鍵の前に手をかざし唱える。


 「錠よ開け アンロック」


 眼の前の牢はかすかな錠が外れる金属音と共に開いた。触媒無しに使って全ての牢が開きそうな気もしたがそんな事はなかったようで安心した。いくらなんでも全部開けばその音で看守が飛んできそうなものだ。こっそり隣の牢に顔を出して驚かせてやる。


 「わはは、さあ出るぞ。アンロック」

 女の方も問題なく開いたようで出てくる。驚いているようだ。よかった。女の背丈は自分と同じくらいで褐色肌に耳が長い。これはいわゆるダークエルフか。だが胸は小さい。おかしいダークエルフはもうちっと胸があるイメージなのだが。まあいい顔はエルフ系らしく綺麗に整っている。しかしよく見ればこれは少女という顔立ちだ。女は自分の外見に向けられた視線を感じてか少し怒ってくる。


 「何よ、まだ成長期なのよ。胸も背もこれから。でも、鍵を開けてくれたのはありがとう。しかし、あんた何者」もっともな質問である。ここは素直に答えておこう。もちろん、転生しただの大魔王だのといったのは抜く。当たり前だが。


 「ただの、老人。人間じゃ。ツタフという。そっちはダークエルフだろう。名前はなんていうんじゃ」作り笑顔は苦手だが出来るだけ頬を緩ませて話しかける。不審者に見えたとしても牢に入れられた時点で構わんというもの。女は人間と知って更に驚き口に手を当てながら興奮して答えてくれる。


 「え、嘘。何で魔界に、いやでもだからいきなりここに入れられたの?そもそもどうやって魔界に来れたのよ。魔天協定で人間界との行き来は出来ないようになってるのに!」

 魔天協定。おそらくそれで人間の骨を密輸しただけで捕まるのか。ああいやしかし名前を知りたいのだが仕方ない。とはいえ何と言っておけばよかったか分からない。だが行き来が出来ないのにどうやって密輸が出来るのだろうか。あと、声が大きい。


 「少し声が大きいぞ。それより名前とどこから出るのか教えてくれんか」そうだ。名前教えろ。死ぬ前でも女友達どころか知り合いも出来ないのだ。この際、最初の知り合いはダークエルフのお嬢ちゃんじゃい。


 「私の名前はエリル。場所はもっと奥よ。さっさと行くわよ」

 エリルは奥を指さしながら小走りで去っていく。追っていくと一つの牢で立ち止まっている。見た所、他の牢と変わりがない。彼女は牢の鍵を指さしてさっさと開けろというジェスチャーをしている。牢を開けて入ると壁を手で探るように集中している。そのうち一つを見つけて体重を掛けて押すとその部分だけが奥に沈み壁は軋みながら奥に開いていく。彼女はさっさと奥へと入り面倒臭そうに手招きしている。続いて入りその近くに備えられているレバーを引くと壁は元通りの場所へと収まった。


 「前に教えてもらったのよ。今じゃ私達くらいしか知らないみたい」

 エリルは閉められた壁を背にして屈託のない笑顔を見せている。それにしてもこの洞窟は地下牢よりも明るい。壁や天井が魔法の水晶でだろうかゆっくりと青白く明滅している。彼女は手招きしながら足早に奥へ行く。もしもの時の逃げ道だったのだろう、通路は年代を感じさせるものの頑丈な作りで足場も多少崩れているのが分かる程度で通行には問題はないだろう。だが今では幾つか破壊された石像と空の壺とその破片が寂しいものだ。中身はとうの昔に物色されて持ち去られたのだろう。彼女は何度も通り慣れているのか足取りは軽い。爺の体ではついていくのがやっとかと思えば息切れ一つ起こさず難なくついていける。流石は千年の眠りから覚めた体とはいえ武闘技術で統一を成し遂げた体だ。これならまとも装備さえあれば今でも白兵戦が出来るのではないかとも思ったが性根が臆病者の自分にそんな事が出来るはずはないなと考えていると彼女は立ち止まり唇に人差し指を立てて静かにしろの合図をした。見ると扉があり隙間から覗くと3メートルはあるかという巨体が大きな広間の真ん中で腹を出して寝ている。いびきも凄い。


 「トロルね。よく眠ってるみたいだし起こすと面倒だからさっさと端っこ通るわよ」

 彼女は息を殺して慎重に歩く。見よう見まねで自分も同行する。途中何度かいびきが止まったり寝相を変えたり寝言をうめいたりと肝を冷やしたが起こすことなく出口までたどり着くと彼女は相変わらずどんよりとした空に向かって両手を組んで背を伸ばして一息ついた。

 「やっぱり昼だったわ。月が出てる」

 大空の真上には巨大な月が出ている。転生する前の日本で見た月とは明らかに大きい。また光っているものの月明かりはない。他にも巨大な宮殿らしき建造物などが散在している。


 「人間界では月は夜に出て辺りは暗くなるんじゃが。やはり魔界は珍しいのう」

 この分では人間界もまた違うかもしれないがとりあえず人間らしいセリフでも言っておくべきかと思い昼は太陽が登り暖かくなり夜は星空が綺麗で涼しくまたは気候によっては寒くなるなど説明すると彼女は人間界に興味を抱いているようだった。しかし目線を出口から森の隙間からボロボロな建物やテントが見えるところへ移してまた手招きしながら走っていく。


 「早くスラムに行かないと見つかったらマズイわ」

 こことスラムでは名前の響きからスラムのほうが危なそうに聞こえるが密輸の仲介人を務める彼女にとってはスラムのほうが安全なのだろう。特に森の外側、空に向かって暗闇に吸い込まれている一条の光を特に警戒しながら走っている。あれは何なんだろう。途中で聞いてみると彼女が捕まえられた原因でありこの辺りまで巡回している天使がいる所だという。近づくものには容赦はしないようで誰も近づくものはいないそうだ。何故魔界に天使がいるのか聞いてみると魔天協定との一点張りだった。それ以上の事は面倒そうでスラムに着いたら教えてあげると言って足の動きを加速させていく。流石にこの速さについていくのはきつかった。スラムの入り口、と言っても門やバリケードなどは無くただボロボロの家や看板にテントといったものがあるだけだがそこまで来るとようやく安心したのか足を止めて歩きながら一息ついている。


 「ふう、ようやく我が家に戻った感じ」

 ゆっくりとエリルは歩きながらスラム奥の市場らしき所まで歩いていく。周りには先程のトロルよろしく腹を出して寝ている豚か猪かといった顔の者が寝ている。おそらくオークというやつだろう。壁に持たれて酒坏を離す気ななそうに持ったまま寝ている小柄で顔中ヒゲで覆われているのはドワーフに違いない。全身鱗だらけでワニのような口をして尻尾もついているのもいる。これで翼もあればドラゴンの末裔にも見えるが無いのでリザードマンだな、弓を背負いながらどこかへ狩猟にでも行くのか。崖から上がる時に見た石像の一つ、ゴブリンも何かの荷物を配達しているのせわしなく走っている。裏路地にはやっぱりいそうな壁に背もたれてナイフをつまらなさそうに器用に指先で回している用心棒、オークがこちらに気づき彼女にもう出れたのかと話しかけているが彼女はそちらを見るまでもなく手を振り相づちを打っている。活き活きとしていて正に我が家といった感じだ。しかし彼女の服装と彼らの服装を見て気づいた点がある。エリルの着ている服の質が高そうに見える。じろじろと見ているとこちらの考えていることが分かったように言う。


 「この服じゃなきゃ街に入っても一発でどこから来てるか分かるでしょ。あんな服で行ったらつまみ出されるわ」

 そんな事も分からないのかといった仕草で呆れている。そういえば摩天協定についても聞いておきたいので聞いてみるとスラムに生まれた者でも必ず教えられる大事なことらしく常識とのことだ。

 1.魔天協定はその名の通り魔族と天使の合意である。

 2.内容はどちらも人間界への干渉をしない。

 3.各入り口は魔族と天使によって厳重に守られる。

 4.この協定の原因については秘密である。

 5.明らかにしようとする者は極刑に処される。

 6.数百年前からもあったと言われる。


 大体こんなもののようだ。もっと詳しい事が知りたければ街にでも行って聞きまわればいいと言うがもちろん捕まるだろうとも笑っている。そんな事を話しながら市場に近づくにつれ活気があふれていっている事にきがついた。街から外れたところにあるとはいえこんなにも大きければ警備の連中も来るのではないだろうか。それについても聞いてみると街の警備隊はスラムには関わらないそうだ。これは賄賂などのおかげでなくこの辺り一帯が遥か昔から意図的に無視されているというか見なかった事にされていてそれが今も続いているそうだ。遥か昔が何時からなのかは知らないそうだが彼女が生まれて物心ついた時から既にこの賑わいでスラムの起源もよくは分からないという。スラムでは当たり前のようだが彼女も孤児だったが持ち前の器用さと素早さを見込まれて使いパシリからスリ、盗賊からこのスラムで二番目の稼ぎとも言われる密輸の仲介人なったと自慢してくれた。一番はやはり密輸そのものだそうだ。大抵はどこからともなく使者がやってきて前金を渡されて人間界から何かを持ってくるのが一般的だがそれ以外にも他国から人を攫ってきたり密入国させたりといった事もする。そんな事を話しながら歩いていると市場の目的地へと着いたようで他の建物と比べると少し豪華に見えるドアを彼女は蹴り開ける。


 「おーっす、出てきたよー」

 エリルは後ろにいる爺のことなど気遣いもせずに蹴り開けるときくらい乱暴に閉めようとしたので慌てて入った。ドアの先には酒場があるが今は昼と言っていたように客はいない。いないというのはどう見ても客に見えない連中がカウンターで酒を飲んでいるからだ。威厳というか風格がそのドワーフ達からは感じられる。眼光鋭き目が一瞬こちらを睨んだが急に顔がほころび笑いながら彼女の出所を祝っている。


 「いやー悪いね、団長。取引前に捕まっちゃったんでブツは渡せなかったよ」

 彼女は悪びれる様子もなく髪の毛を指先でもてあそびながら笑っている。団長と呼ばれているドワーフも怒ることなくヒゲを撫でながら大笑いしている。


 「なあに構うことはねえ。どうせ密輸品だ。文句言ってくる様子も無いところをみると、どうせ詰め所の連中に金でも払って手に入れたんだろ。それより天使に捕まったって聞いたから死んだかと思ったぜ」

 団長と呼ばれているドワーフはまた大笑いしながらカウンターに置いてあるジョッキから酒を豪快に飲む。大酒飲みで陽気な様はイメージしているドワーフと一緒で安心している。しかし、周りの用心棒か幹部かどっちかは分からないオークとゴブリンは自分から目を離さなず睨みつけている。警戒されるのも無理はないので紹介をしてもらえるとありがたいのだが彼女と団長は話し込んでいる。


 「それでそっちの爺は何だ」

 こちらに目をそらすことなく彼女に尋ねる。部外者が入っている事に対して少なからずの不信感を込めながらも笑顔を崩してはいない。ただ敵意も入っているのは間違いない。それをあっさりとかわすように彼女はこちらに手のひらを差し出して紹介を始める。無論、彼女もこちらを振り向かない。


 「ああこっちの爺さんは私を牢から出してくれたんだよ。魔法でさ。ロックピック取り上げられちゃってどうしようかって思ってた所に隣に入ってきたの。あとあと驚くことに人間よ。面白いでしょ」

 後ろからでは分からないが明らかにこの状況を楽しんでいる。敵意はまだ解除されていない。だが、こちらも待つ気は無い。一刻も早く魔界を離れないといけない。そうしないと何時、六魔将軍とやらが追ってくるかもしれない。いくらここが治外法権の地だとしてもそれが破られてからでは遅いのだ。おどおどしながらも紹介と目的を言うことにしよう。


 「紹介された人間の爺で名前はツタフといいます。牢で人間界から密輸を行っていると聞いたので人間界への帰り道を教えてくれないかと思ってそこの彼女、エリルを助けたのですじゃ。いきなりで悪いでしょうが私を人間界へ運んでもらえないでしょうか」

 なるべく簡潔に話したつもりだがどこか抜けていたかと思っているのはやはり睨みは続いているし敵意を消えていない。敵ではないのだがどうやったら信用してもらえるか思案しているとドワーフはこちらに顔を向けてくれた。


 「金はあるのか」

 単刀直入である。だが無い。彼女を助けたことでどうにか出来ないだろうか。それともここの紹介料で終わりだろうか。さてどうする。金は無い。金になりそうな物も無い。こんなことなら大魔王の間からいくらか持ってくればよかっただろうが、どうせ捕まった所で金に関しては流石に没収だろうから持ってきてもなくても一緒だ。さあどうしたろうかと思っていると次にこんな事を言ってきた。


 「無いんだな。なら話は早い」ああ望みはここで絶たれるのか。頼む慈悲をお情けを。


 「仕事をしろ。人間といっても魔法使いなんだろ。俺達の仕事を助けろ。そうすりゃタダで人間界に降ろしてやるよ」

 なんという、願ってもない事だ。だがしかし考えろ、ここはスラムで彼らは密輸組織でその仕事はどう考えても危ない目に合いそうだ。それでもやらねばならないだろう。金無いんだしね。仕方ない仕方ない。それにしても転生する前でさえバイトもしたこと無い俺が最初に仕事をするのは転生した後でそれも何やらされるか分からん仕事とは。愚痴を言っても始まらない。受諾するしかない。


 「それで構わない。何でもやる、とはいえ、なるべく危険じゃない奴でお願いしたい」本音で話さないとどんなものが来るか分からない。しかしそうは問屋がおろさない。


 「それはそれでいいが、危険じゃない奴は安い仕事だ。人間界に降りるんだ。それも人間をだ。危険なのはこっちも同じ、って事で危険な仕事を回してやるから死ぬ気で働け。それと俺の名はドゥガンだ。このスラム一の密輸組織ドゥガン団、団長だ。まあ呼ぶときは団長でいいぞ。じゃエリル、空き部屋にでも案内しとけ」そう言って団長ことドゥガンは奥へと周りの者も連れて去っていった。彼女はこっちに華麗に半回転してこちらに向き直り満面の笑みだ。


 「よかったね。いきなりで仕事回してもらえるなんて凄いことだよ。さ、部屋に案内したげる」

 彼女は私の手を掴んで酒場の階段を登って二階に上がる。中身はまだ若いままなというか転生した先が爺で大魔王だったってだけなので少しどぎまぎしている。彼女にしてみればお爺ちゃんを介護しているつもりなのだろう。それにしてもここに来るまで彼女の健脚についてこれたのだから爺扱いは辞めてほしいとは思うものの彼女の手は柔らかくてすべすべしてて良いものだ。なので今しばらくはこのままも悪くない。そうしていると空き部屋に着いたようだ。部屋は見事にホコリだらけでベッドもシーツも布団も枕も汚い。家具もがたが来ているのが触らなくても分かる。とりあえず窓を開けて今あるホコリをどうにか外に追い出す事に成功した。今日からここで寝泊まりとは泣けてくる。それでもスラムにしては雨露もしのげてベッドもあるというのは恵まれているのだろう。今の境遇に文句を言うよりは先ずは危険な仕事とやらが気になる。


 「それじゃ、私の部屋は隣だからね。あと飯はタダだから夜になって腹が減ったら下で何か食べさせてもらってね」

 そう言って彼女は去っていき隣の部屋のドアの開閉音が聞こえた。しかし、夜といっても魔界でも暗くなったりするのだろうか。それともこのままでいきなり夜という事になるのだろうかと考えていたら唐突に眠気が襲ってきた。流石に疲れたのだろう。この汚いベッドに横になって少し休むとしよう。


 それにしても危険な仕事って何だろう・・・。

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