第9話 干支 完全制覇!
俺はベトナムで15年住んでるけど先日ベトナムの一番西に浮かぶ島、フーコック島にてタツノオトシゴの唐揚げを食った。
この「タツノオトシゴのから揚げ」のおかげで俺は絶対無理だろうなと思っていた十二支の完食が達成したのである。
タツノオトシゴに感謝せねばならない。
干支の順番に完食の経緯を説明していく。
1 イノシシ これは日本でも「牡丹鍋」で余裕。(ちなみにベトナムではいのしし年ではなく豚年になる)
2 メズミ ネズミはホーチミン市から西に200km離れたカントー市が有名である。何でもここではコメネズミという「米しか食わないネズミ」がいるそうで衛生的であるそうだ。(本当かな?)
このネズミを丸焼きにして食ったことがある。
3 牛 余裕
4 虎 ロンアン省にて虎の金玉と骨を漬け込んだ焼酎を飲んだことがある。
5 うさぎ 余裕(ちなみにベトナムでは猫年になる)
6 龍 ご想像通りこれだけが問題であった。長年の問題がタツノオトシゴの唐揚げで解決したわけである。
7 蛇 これもネズミと同じくカントー市は蛇の料理で有名である。ちなみにホーチミン市内でもコブラ専門の店屋やニシキヘビの心臓などが普通に売られている。
8 馬 これも余裕
9 羊 これも余裕(ちなみにベトナムはヤギ年)
10 猿 ベトナムの北部、中国との国境にあるラオカイ省では猿の脳みそがレストランで食べれる。ちなみにうまい。
11 鳥 余裕
12 犬 犬はもうベトナムのお家芸みたいなもので未だにハノイの旧市街では犬肉料理のレストランが固まっている。ちなみに「ヌク・トム」という紫色の味付けで食べる。
このようにおかげさまでベトナムに来て十二支全部を制覇することができた
日本人にとって東南アジアはベトナムだけでなくカンボジア・ラオスも含めてゲテモノ食いで有名である。
参考までに今まで食べたゲテモノの類を列記しておく。
ホビロン・・・これはベトナムの代名詞みたいなものでご存知孵化寸前の卵。おやつ代わりで食べる。
アルマジロ・・・穿山甲(センザンコウ)と言うらしいが甲殻類の動物である。こいつは非常に貴重で一匹15万円の値段がつく。よって来賓客が来たときのみ出される。
さそり・・・さそりは唐揚げにして食べると小エビかカニのような触感がするが味はあまりない。
蜂の子・・・蜂の巣からムニュムニュと動いてる蜂の子を生きたまま食べる。
コオロギ・・・これもカンボジア国境では佃煮になっておやつ代わりによく売っている。
コウモリ・・・コウモリのスープはお祝いや特別なお客さんが来た時のみに出される高級素材である。
ムカデ・・・ムカデも唐揚げにする。カンボジアではおやつがわり。
タガメ・・・これもから揚げでおやつがわり。
とまあだいたい動くものは全部料理して食ってしまうのが東南アジアである。
またそうでなければ生き残っていけないし神経の太さが要求される。
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