第3話 Aの日記Ⅱ
そう、あいつは狂人になっちまつた。
自分も人生を悔いて悔いて、とうとう。私がワルシャワにいるときに絶縁した。人の話ではあいつは私を羨んでいるようだ。バカなやつだ。何を羨むと言うのだろう?
しかし、あれほど苦難を共にしたというのにひどい話じゃないか。友情とはそれほどのものなのだろうか?それとも、彼奴が狂っているだけか?何にしろお互い真に幸せに慣れそうにもない。きっと似た者同士だ。私も狂っている。
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