第2話 三年前のAの日記

彼女と最後にあったのは、9月だった。二年前と変わらず彼女は美しかった。

しかし、確実に大人になっていた。

私は彼女のためにここまで来たのだ。

彼女ともう一度で会うために。でも、どうだい、 全て無駄であった、彼女は私のものにならず 、彼女は私を気持ち悪く思う。彼女には美しい男がいるのだ。であるから、私は何であろう?

もう、半年もあっていない。友人ですらない。ただ彼女が別れ間際に携帯で見せた。「私の部屋に来ますか」の文字は文明の力のミスであったのだろうか?何故、あのままバイバイしてしまったのか。どうして私たちは言葉が通じないのか。何故人類はバベルの塔を立てようなどと思ったのか。

君よ全てが間違えだ。間違いに間違っている。君は幸せに成れない。君はこんな時代にそんな感じで生まれてしまったのだから。中国女もそれを察したのさ。

 君は本当に無駄に生きている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る