キタク・オタク
全身で帰宅している。私は全身で帰宅している。
人が帰宅するとき、全身は光速を越え、宇宙は真理を越える。真理のその先に到達した身体は、隅から隅まで、三十七兆の細胞を余すことなく帰宅する。帰宅した細胞はやがて独立し帰宅言語を話すようになる。聞こえるか! 私は、帰宅した!
計算機プログラミングの課題を提出すると、私は狂ったように叫び暴れたい衝動を抑えながら帰宅した。計算機プログラミングは常識はずれなほどタスク量が多く、私の生活を心臓の内から圧迫した。毎週ある課題のプログラム名は、精一杯の腹いせとしてMASASHI.c Unko.c などとした。
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