こん
「こん」
「誰だお前。喧嘩売ってんのかゴルァ!」
少年は不良に喧嘩を売ったら買われた。
「そんな縁起の悪いもの売ってないよ。」
何と聞き間違えたのかは分からないがおそらく彼の中では違う何かを売っていると考えられているのだろう。
「何言ってんだ話通じてんのかオラァ!」
「ねーねー遊ぼー」
少年は不良の気迫を気にせず遊びたがる。すると見かねたリーマンが少年を助けようと嘘でもいいので口実をつくって割って入る。
「あーごめんごめん。待った?この子うちの子です。すみません。それじゃあ帰ろっかー」
颯爽と現れて颯爽と帰ろうとするのだがどうもそれはできそうにない。
「おら!待てやクソリーマンがぁ!」
「ひぃっ」
不良の気迫にひれ伏してしまうリーマン。すると少年はリーマンの足を掴みホームランバットのように持ち自身の体をぐるぐると回す!!
「うぉぉおおおおおおおお!!!(不良君逃げて!マジで逃げてーーーー!!!)」
リーマンにももう何が起こっているのか分からない!あまりの遠心力に唇や髪が持っていかれそうになる!
(はっ!あれは仮面タイダー108話のこたつ回し蹴り!まさかそれを使うとは!こいつ…!なかなかやる…!)
不良は小学生の頃に観た出演者がサボりまくって打ち切りになった仮面タイダーを思い出した。あまりの完成度に圧倒されてしまい、その場から身を引くしかなくなる。
「覚えてろよ!」
「おう。ぼくは覚えてやるぞありがたく思えよ。」
少年は幼い小さな腕を振って彼を見逃した。リーマンは髪がめちゃくちゃになりスーツもヨレヨレだがこれくらいで助かって良かったと思いたい。
「何なんだこの戦い…あ、それはそうと相変わらずすごいね!俺の方が助けてもらっちゃったよ!何か欲しいものある??」
リーマンは助けようとして返り討ちに合いそうだった所を助けて貰ったのだからお礼をしたいと思う。
「30:40l━━━━━━━●━━l39:44」
「うんなんで俺が昨日ネカフェで見た動画知ってるのかな?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます