編集済
最高でした!
ちょっと変だけどまっすぐで気持ちの良い性格をしてる栞里ちゃんと、純粋な澪ちゃん、お互いを思い合う2人を見てると心が暖かくなりました。
クライマックスのエプシロンと戦うシーンは、2人の機転と強い心があっての勝利でした。完結済みなことと、お約束として勝利するだろうことは予想していましたが、それでも手に汗握りました。
栞里ちゃんの特異魔法をうまく用いた時間稼ぎについて、戦闘中の時計台の描写はもちろん18話で澪ちゃんに特異魔法を褒められた時に、言葉に詰まりながら否定していた所から伏線はあったのか、と後から驚きました。澪ちゃんの初手の結界破壊については全く予想できませんでしたが、澪ちゃんはきっと栞里ちゃんが来てくれると心のどこかで信じていたからこそ、少しでも可能性を広げるためやったかな、と思うと素敵だと思います。
特異魔法が自分の願いを、心を基にして形作られるものだという設定が上手く生かされていたなと思いました。母親の死を受け入れられず過去への回帰を願った栞里ちゃん。みんなが思っているよりずっと栞里ちゃんは追い詰められていました。私は気付かずに読んでいましたが勘の良い読者さんはもしかしたら回復の真の意味と栞里ちゃんの本質に気づいていたかもしれませんね。そして、そのことに気付いていなくとも心の底からの純粋な言動で栞里ちゃんを慰められる澪ちゃん。澪ちゃんが澪ちゃんだからこそ、栞里ちゃんにとっての大切な人になれたんだろうなと思いました。
七夏先輩と紗代先輩の調和と模倣についても、澪ちゃんは肯定的に捉えていましたが、調和や模倣を願うような、心に大きな変容をもたらす状況が過去にあったと考えると色々と想像が膨らみます。構想があるのかどうかは分かりませんが、もし続くのであればそのあたりも読みたいな、と思います。
余談ですが、栞里ちゃんがよしよしするたびにまおー術式ゼアーゼアーの20話でクロムちゃんがエルちゃんをよしよししていたことを思い出して悶えてました。
今思い出しても最高です。何回も読み返してます。まおー術式での悲願という言葉の意味を考えた描写の時も深いなぁと思ったのですが、今作の特異魔法を通じた心理描写はますます深いなぁと、うまいなぁと思いました。
(ここで別の作品の事を書いてすみません、消した方が良かったら消すので言ってください)
ずぶの素人が偉そうに長々とすみませんでした。
色々と好き勝手書きましたので、全然見当違いな事も書いてると思いますがご容赦ください。
これからも無理しない程度に執筆頑張ってください。応援してます。
作者からの返信
エプシロンとの戦闘はちょっと文字数多くしすぎたかな…って思ってましたが、楽しんでいただけたようでなによりです。
澪ちゃんの初手で結界破壊は勝つ可能性を少しでも上げるためですね。初期の澪ちゃんなら負けることまで受け入れていたので思いつきもしなかったでしょうが、生き残る未来を求めることを覚悟したからこそ少しでも可能性を求めました。
栞里ちゃんと澪ちゃんの二人については、割と良い感じに描写できたかなと思います。
魔法は回復と破壊で一見対比してるように見えますが、その本質的な部分は過去の事実の否定で共通しています。
過去の苦しみしか見ていなかった二人が、互いを通して未来を生きたい気持ちが胸のうちに生まれていく、という流れでした。
ちなみに栞里ちゃんがルリトウワタだとすれば澪ちゃんは四つ葉のクローバーで、これには「約束」と「復讐」の花言葉があります。約束を破ったりすると悪い花言葉に転じるという考え方らしいです。序盤は復讐一色、中盤終盤はその二つが入り混じった状態、最終話で約束一色になる感じをイメージしているので、それっぽく伝わっていたらな…と。
七夏と紗代についても色々考えてありますが、いつか書くかも知れませんし書かないかもしれません。
もしも書くことがあればその時はよろしくお願いいたします。
誤字報告ありがとうございました! 修正しておきました!
感想ありがとうございました!
なろうからきました。
何故書籍化していないんだと言いたいです。現在連載されているもう一つの作品を読んだ時も思ったのですが、本にしても全然おかしくないレベルの文章力です。羨ましいです。なんか前にも書いたような気もしますが読んでて叫びたくなるくらい面白かったです。最早読ませて頂きありがとうございますと感謝の意を述べても足りないくらいです。
これからも頑張って下さい。気の利いた言葉は出ません。どうかこの文才がどこかで発掘されることを祈ります。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!
書籍化はですねぇ、幼い頃からの夢なので叶えたいのは山々なんですが…いろいろとままならないものです。
楽しんでいただけたようでなによりです!
応援ありがとうございます!