陸
「私たちは万事屋ではありません。申し訳ありませんが他をあたることをお薦めします」
固まっていた空気は鶯の言葉で動きだす。
そんな返答は予想できていた。
だけど、あたしだって、ここ以外に頼れる場所なんかない。
「もちろんタダでなんて言わない。報酬は後でちゃんと払うから!」
「やる」
電光石火の返答。
「お前が決めるな」
お金もらえるなら別によくない?
っていうのが木蓮の考えらしい。
朝陽は、お前が金の亡者だからだろ、とかなんとか…
陽は西に傾きかけていた。
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