第105話 もう一人の剣聖

 同族を裏切った少年が、眠りについている頃。


「若い女子供しか金にならんっ! あとは殺せ!」


 魔界と呼ばれる新大陸。

 その西に位置する海岸から近い村を武装した人間達が襲撃していた。


【いやぁ!! やめてっ!! 離してぇっ!】


【お父さんっ! お父さぁぁぁあんっ!!】

 

 ゴルドール商会。

 王都南部に居を構える、ゴルドール子爵家が半年前に立ち上げた、新進気鋭の商会。

 そんな商会に雇われた傭兵達の手で、異界の農村は凄惨な光景へと変わっていた。


【逃げろ……ッ!! 逃げるん……がはっ!】


【いやぁぁあ!! あなた! あなたぁ!!】


【パパ……!? パパぁぁあ!!!】


 夜闇の中に響くのは、若い女子供の悲鳴と男や老人の断末魔。


「へへへっ。こいつは中々当たりだな?」

「母親の方は売れそうにねぇな。顔は中々悪くねぇが……」

「年増の中古だ。ガキだけで良いだろ、殺せ」

「だな。おらぁっ!!」


【あっ……】

【ママァー!!!】


 そして、略奪者達の下卑た声だ。

 家屋に放たれた火で、深夜にも関わらず昼間のように明るい。


「ご報告するぜ、子爵様」


 そんな村の光景を一人、絢爛な馬車の窓から見ていた恰幅の良い男が、手元の葡萄酒を煽った時だった。


「なんだ?」


 馬車の扉を開き、現れたのは顔に傷のある男だ。


 黒い鎧を身に纏ったその男は、恰幅の良い男からの問いを受け、邪悪な笑みを表情に張り付けながら続けた。


「村の占拠は完了。あとは商品を運ぶだけだが……どうもこの村は外れらしい。金持ちの変態共が喜びそうな魔人は、4匹くらいだったぜ?」


「ふん、だろうな。この村の住人は、どうやら人気のある品種ではないようだ。だから私は、犬や猫の特徴を持つ魔人を狙えと言ったはずだが?」


 機嫌の悪そうな雇い主に、傭兵の男は肩を竦めて見せた。


「仕方ねーだろ、他に手頃な村がなかったんだ。そんなに不満なら、次は正規の手順で魔人を仕入れる事だな」


「……ふ、まぁ良いだろう。今回の目的は調査だ。次に期待しておこう。お陰で、英雄様に頼らずとも仕入れが出来ると分かったからな」


 ちらりと、恰幅の良い男が目線を向けた。


【痛い! 痛い……っ!! だ、だれかぁ!! 誰か助けてぇ!!】


「うるせぇなぁ! てめぇら家畜の鳴き声は、人間様には分からねぇんだよっ!!」


 男の瞳に、傭兵に髪を掴まれ、手荒に引き摺られていく茶毛の猫人族の少女が映る。

 まだ十代前半だろう彼女は、泣き叫びながら必死に助けを求めていた。

 余りに痛々しく、悲痛な叫び声だった。


「家畜は家畜らしく黙ってろ! あぁ!?」

【ひぎぃ!?】


 しかし……そんな彼女を引き摺る傭兵は、不意に立ち止まると、少女の顔を力強く蹴り上げた。

 少女の端正な顔が、理不尽な暴力で歪んだ。


「む……」


 それを見た恰幅の良い男は、顔を顰めた。


「アレは今夜の目玉の一匹では? もし治療が必要になるならば、貴様等の報酬から引くが……」


「……チッ。あの馬鹿には後で言い聞かせておく」


「賢明な判断だ。さて、他に報告は?」


 雇い主の鋭い眼光を受けて、傭兵は肩を竦めた。


「悪い話さ。魔人の持つ兵器だが、見つからねぇ。流石に先端技術なんだろう。こんな辺境までは出回ってねぇみたいだぜ。あるのは錆び付いた槍や剣、あと木製の弓が幾つかだが……どれも狩りに使ってただけみたいで目新しい物は無かった。まぁ、二束三文にはなると思って、回収はしておいたがな……後でリストに纏めて渡すぜ」


「……そうか、残念だ」


「本当にな。まだ話にしか聞いてないが……すげぇ代物なんだろう? あんたが量産してくれるって話だったから必死に探したが……まぁ、そっちも次に期待だな」


 傭兵の言葉を聞いて、子爵は眉を寄せた。

 

(……ふん。この男、中々曲者だな)


 その時だった。


【あれぇー? 小さな女の子を足蹴にするなんて、酷いなー。とても武を修める者がする事じゃない】


 木霊したのは、若い女の声だった。


「むっ……」


「あぁ?」


 子爵と傭兵が声の方へ視線を向けると、そこには膝下まで白髪を伸ばした女が居た。


 家屋から燃え上がる炎を背にして、堂々とした姿で立つその女は、魔人だった。


【今すぐ斬られたくなかったら、離しなよ】


 彼女が妖艶な表情で見つめる先には、猫人族の少女を片手で引き摺る傭兵の姿があった。


「お、おぉ……」


 その女を見た子爵は、目を見開いて絶句した。

 何故なら、その女があまりにも美しかったから。


【聞こえないのかな? あ、分からないんだっけ】


 見覚えのない不思議な格好をした女だ。

 彼女が数歩歩けば、カランコロンと木製の下駄が鳴った。


【じゃ、仕方ないね……紅羽】


 腰に携えた反りのある剣の鞘に白い手が掛かる。


【食事の時間だよ】


 そしてーー消えた。


【桜月一刀……三ノ型、抜刀術】


 次に子爵と傭兵が彼女の姿を視認した時には、既に刃が鞘に戻されている最中だった。

 一瞬で敵との間合いを詰めた彼女は、静かな声で呟く。


疾風はやて


 血の花が咲いた。

 それは、猫人族の少女を無理やり引き摺っていた傭兵の首が、夜空に舞った証拠だった。


 「あ……えっ……?」


 自らが絶命した事にも気付かない傭兵は、驚愕の表情を浮かべていた。

 そんな彼に白髪の女剣士は振り向き、にっこりと微笑んで。


【来世は、もう少しまともな感性を育んでね】


 最後の言葉を手向け、即座に興味を失った後。

 ボロボロになった少女へ手を差し出す。


【大丈夫? もう安心して良いよ。もう誰も、君を怖がらせたりしないから】


【あ……えっ? お、おねーちゃん……だれ?】


【通りすがりの剣聖だよ】


 少女からの問いに、女は長い耳をピクピクと震わせた。狼のようなその耳と尻尾を見て、少女は目を見開く。


【おねーちゃん、もしかして白狼族? 綺麗……】


【あはは。随分昔に追放されちゃったけどね】


 ポリポリと気不味そうに頰を掻く。


【追放……? おねーちゃん、悪い人なの?】


【うん。おねーちゃんは、普通じゃないんだ】


 少女の手を離した白狼族の女は、傭兵と馬車に乗る子爵を見て挑発的な表情を浮かべた。


【だから、大人しくしてて。出来れば、目は瞑っておいた方が良い】


 そして、女は傭兵に向けて指先で手招きした。


【さ、来なよ。私を楽しませて?】


 傭兵はそんな女剣士を指差し、子爵を見た。


「あれ、どうします? なんかやばそうだぜ?」


「捕えろ」


 間髪入れずに、子爵は口にした。

 彼の目は、白髪の女剣士に釘付けになっていた。


「あれは白狼の魔人だ。以前一匹だけ市場に流れたらしい。しかし、噂通りの美しさだ……奴を無傷で捕らえられれば、今回の報酬は五倍にしてやろう」


「……あれを無傷か。中々無茶を言ってくれるな」


「ならば多少傷がついても構わん。だが殺すな」


「チッ……だとよ、お前らっ!!」


 雇い主の要望を受けた傭兵は、大声で叫んだ。


 刹那、聞き耳を立てていた彼の配下が一斉に飛び掛かる。


 明らかに只者ではなく、美しい白狼の出現。

 それに皆、各々の持ち場を離れる程に、すっかり浮き足立っていたのだ。

 今か今かと、機会を伺っていたのだ。


【なんだ】


 その数、三十四名。

 下卑た笑みを浮かべ、四方八方から襲い掛かって来る異世界の略奪者。

 そんな奴等を視界に捉える事なく、それどころか目を瞑っていた白い剣士は一息で抜刀した。


【外れ、か……斬っ!!】


 透き通った声が響いて、女剣士の姿が消えた。

 刹那、風が吹いた。

 それは女剣士に襲い掛かった傭兵達、その全員を優しく撫でた。


【桜月一刀】


 故に、誰一人として気付かなかった。

 その風が全て、たった一人から繰り出された斬撃だと言う事に。


【六ノ形】


 いつの間にか姿を現していた女剣士は、大太刀を鞘に収めながら呟き……


【舞桜】


 開眼と同時、無数の赤い花を綻ばせた。


「かっ……!?」

「あっ……」

「……ッ!?」


 それも皆、たった一刀ずつで正確に致命傷を与えられていた。

 多くの物が首筋を跳ねられ、自分の血溜まりに沈んだのだ。


 たった一人の女剣士。

 対し、三十四名の傭兵達。


 圧倒的なはずだった。

 否、圧倒的だったのだ。


【弱過ぎる……話と全然違うじゃない】


 不満げな表情の女剣士。

 彼女は、あまりにも強過ぎたのだ。


【金髪の若い男と、銀髪の女剣士。あと、胸の大きな術師と……ちびっ子の弓使いだっけ?】


 女剣士はブツブツと呟いながら、残った傭兵と子爵へ視線を向けた。


【あっ。どれも居ないじゃん。ざーんねん】


 呟いて。

 抜刀した女剣士は大太刀を上段に構え薄ら笑う。


【ま、次に期待かなー?】


 それを見て、生き残った傭兵は雇い主を見た。


「撤退しよう。アレは化け物だ」


 視線の先で、女剣士は大太刀をくるくると手元で弄んでいる。


「全滅するより、マシだ。逃げよう」


 幾ら考えても、傭兵には思い浮かばなかった。


 今回連れて来た戦力。百十七名の内、三十四名を一瞬で斬り伏せて見せた女剣士。

 だというのに、敵に疲弊した様子は皆無だ。

 寧ろ、楽しんでいるように見えた。

 歴戦の感が教えてくれる。

 残りの戦力全てを投じても、勝てない相手だと。


「ふざけるな! ここまで来て引けるか! 私が今回の仕入れにいくら投資したと思っているんだ! 大体、何を臆している! まだ大半の戦力が残っているだろう!? 捕えろ! どんな手を使ってでも、アレを捕らえるのだ!!」


 しかし、傭兵の提案は雇い主に一喝された。


 怒りに震えながらも、子爵の目は白狼の魔人から一切離れない。すっかり魅入られてしまっている愚かな雇い主は、大声で続ける。


「素晴らしい。素晴らしいではないか、アレは! アレは貴様等の命が幾ら散ろうが手に入れる価値がある! なに、心配するな。アレは絶対売らん! 上手く手懐ければ、貴様等が幾ら死のうが同等以上の働きをしてくれるだろう。はは、ははははっ!」


(チッ……狂ってやがる)


 雇い主の表情に狂気が宿ったのを一瞥して。

 傭兵はこれ以上付き合ってられないと、さっさと逃げる決断を下した。


「あぁ、そーかい! だが俺は一抜けだ! あんな化け物が居るなんて聞いてねぇーよ! やっぱり、勇者一行無しで魔界に来るなんて正気じゃねぇ! あばよっ!!」


 さっさと踵を返した傭兵は走り出した。

 しかし、次の瞬間だった。


【戦場で敵に背を向けるなんて、駄目だよ?】


 眼前に音もなく、長い白髪が揺れたからだ。


「なっ……」


【沢山奪ったよね? じゃあ、奪われても文句は言えない……そうでしょ?】


 鞘に収まった太刀を手に、姿勢を低くした剣士。

 そんな彼女を見下ろし、傭兵の男は絶句した。

 ぴくり、と。長い耳が揺れた……刹那。


【冥土の土産に私の絶技の一つを見せたげる】


 銀閃が煌めいた。

 男の視界はぐるぐると回り、やがて大きな瞳と目が合った。

 アイスブルーの瞳には、暗い闇が広がっていた。


【桜月一刀、抜刀術……奥義】


 最後に男が見たのは、背を向けた女魔人の手で、ブンッ! と。

 宙に振るわれた刃が鞘に納められる最中だった。


【絶の型、桜月一閃】


 男は、意識を闇に沈みながら思った。


(くっそ……欲に目が、眩んじまった)


 地に落ちた傭兵の首は、後悔に染まっていた。


 女剣士は足元のそれを見る事なく、カランコロンと足音を響かせる。

 向かう先は、絢爛な馬車。恐らく、此度の襲撃を手引きした者が乗っているはずだと。


「ふん……役立たずが。まぁ良い」


 馬車の中で座席に立て掛けていた『ソレ』を手にした子爵は、迷わず構えた。

 向けられた女剣士は、即座に足を止める。


「ふっ! はははっ! やはりか! 貴様が幾ら化け物でも、こいつは恐ろしいだろう!?」


 子爵が手にしていたのは、勇者一行が持ち帰った魔人の兵器。銃だった。

 その長銃を手に、下卑た笑みを浮かべる子爵は続ける。


「傷は付けたくなかったが、躾は必要だ。致し方ない……生憎、言葉が通じないようだからなぁ!」


 子爵は迷わず、女剣士のすらりとした白い足を狙って引き金を引いた。

 ぱぁん! と乾いた炸裂音が鳴り響く。

 しかし幾ら待っても……子爵の望む結果は訪れなかった。


【また、そのつまんない玩具か。流行ってるの?】


 股下から顔の前に掲げた拳を、女剣士はゆっくりと開く。


【こんな玩具じゃ、私は殺せないよ】


 ポト、と。

 地に落ちたのは、子爵が放った鉛の弾だった。


 常人では反応出来ない弓。

 その数倍は速く、弾丸も指先程の大きさで視認する事すら難しい。

 何度も検証をして、絶対の自信を持っていた兵器を真正面からとは言え易々と防がれてしまった。


 子爵は、当然の如く動揺した。

 脳裏に浮かぶのは、先程の傭兵の言葉だ。


『勇者一行無しで、魔界に来るなんて正気じゃねぇ』

 

 地に転がる肉塊と化した傭兵の首を一瞥して、子爵は悟った。

 悔しいが、彼の言った通りだったと。


「誰か! だ、誰か居ないのかっ!?」


 子爵は叫んだ。

 金で雇った傭兵達を呼ぶ為に。

 しかし……現れたのは。


【姫様】


【あ、ジグムント。なに? 私、指示するまで動くなって言わなかった?】


【心得ております。しかし、見たところ姫様の目当ては居ない様子。これ以上は時間の無駄かと】


 白狼の剣士の後ろ隣に、音もなく現れたのは黒装束の男だった。

 恭しく提言され、白狼の剣士は目を細める。


【その姫様ってのは柄じゃないから、やめて欲しいけど……それもそうだ。あとは任せるよ。適当に片付けといて】


【はい。行き先だけお伝え下さい。後程、迎えに上がります】


【いや、良いよ。必要になったら私から連絡する。あまり過保護にされると、面白くないからね】


【……失礼ですが、ご自重頂きたい。我々は貴女を主人と定めたのですから】


【知らないよ。私は、ただ私の征く道を歩むだけ。付いて来るなら止めないけど、立ち塞がるなら】


 ぶわ、と女の足元から風が舞い上がった。

 それが極限まで練り上げられた剣気である事を知る黒装束は、背筋に冷たい感触を覚える。


【……出過ぎた発言でした。ですが、既に村の制圧は完了しております。あまりお待たせせずに済むと思いますので】


【そう? なら、数日間。この地の復興を手助けする事を命じようかな。一足遅かったようだからね】


 白狼の剣士は口にして、視線を向けた。

 その瞳に映るのは、惨殺された猪族の男性の亡骸があった。


【……畏まりました。では】


 素直に首を垂れて去ろうとした配下に、白狼の剣士は告げた。


【心配しなくても良いよ。少し、家族に会いに行くだけだからね】


【……妹様、ですか?】


【うん。面白そうな噂を耳にしたからさ】


 にこりと笑って、白狼の剣士は銀閃を翻す。


 刹那。目にも留まらぬ刃は、荒れ狂う。

 それは絢爛な馬車諸共、肥え太った子爵を斬り刻み肉塊へと変貌させた。


 本当に、一瞬の出来事だった。


【ついでにそろそろ、戦っておこうかと思ってさ】


 パチンと納刀した彼女は、長い白髪を揺らす。


 カランコロンと下駄の音を響かせる。

 そんな彼女の背は華奢で、夜闇に響く声色も透き通った美しいものだ。

 しかし、黒装束は騙されない。

 先程、彼女に救われた猫人族の少女も青い顔で、震えながら彼女を見つめていた。


 戦慄する二人。そんな自らを見つめる者達へ、立ち止まった和装の女は振り返る。


【だって。もう私を満足させられる存在は……他に居ないでしょう?】


 そして、ゆっくりと表情を綻ばせた。


竜殺ドラゴンスレイヤーし。そう呼ばれるに足る器か、今の私自身を見極めさせて貰おうか】


 美しき白狼の女性は、月下で嗤う。

 腰に下げた大太刀を、左手でそっと撫でながら。


【さて。そうと決まれば、行き先は】


 彼女の名は、ユキヒメ・スノーウェル。

 東に伝わる伝統剣術。桜月一刀流、皆伝者。


 ただ与えられ、振り回されている。

 そんなどこかの紛い物ではなく、己の意思で力を手にした覚醒者。


 人々はその圧倒的な剣技に魅了され、敗れ。

 いつの日か、彼女を畏怖し……こう呼び始めた。


 剣聖。

 そして、竜殺し……と。












































 あとがき。




 やっと虎の子を出せましたが、正直強過ぎて主人公勝てません。どうしましょうね?


 まぁ、作者こう見えて意外とマゾなんで……!


 だって強い女の子に主人公ボコボコにされるの、見たくない?


 それが味方の姉とか、良くない?(性癖)


 主人公殺されて交代したら完結早まるのでは……(天才)





 



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