第2話 地蔵菩薩傾聴画窃盗事件(前) ~はじまりは突然になの~

 世紀の大怪盗エルメシアを知らぬ者はいない。

 類稀な価値を有する美術品に狙いをつけ、犯行の数日前に予告状を送り付けてはあやまたず奪い去っていく古典的な怪盗。

 そのあまりに奇怪なターゲット選別と人智を遥かに超えた窃盗技術から、その正体は宇宙人であるとも魔女であるともFBIやICPOのスパイであるとも、世界征服を企む秘密組織の符号ではないかとさえ言われている。

 そして真実を追求する探偵達は、エルメシアと日夜激戦を繰り広げているのだ。


 そうきらぎらとした表情で語る魔女に、俺は心底うんざりしていた。


「というわけでしてね。ワタシはエルメシアとのここにワタシと『エルメシアと書かれた直ッ接対決を望んでネームプレートを首から下げた黒い遥々ここまで謎のシルエット』が相対やって来たワケですよする超熱血CGイラストが入る


 砂色の髪と薄紅はっこう色に光る眼をなびかせ、焦茶のローブに身を包んだ奇妙な女。

 魔女探偵を名乗る彼女は、空想上の敵を相手に拳を突き上げ闘志を燃やしていた。


「なんか反応薄くなイです? まさか……エルメシアをご存知でない……!? ああ、じぇねれいしょん・ぎゃっぷ……!」


「知ってるよ。あんたにどう対応しようか悩んでるんだよ」


 言わずもがな、エルメシアくらい知っている。この美術館に予告状を出してきた張本人だ。知らない訳がない。三日前に突然彼の話が舞い込んできてから、俺の周囲はエルメシアの話題ばっかりだ。


『2月15日23時。クェラトー美術館に鎮座されている《地蔵菩薩傾聴画じぞうぼさつけいちょうが》を頂く。今宵、諸君の夢を覚まして御覧に入れよう』


 ありふれた上に気障ったらしい予告状だ。気に食わない。このような便箋一つで我々をペテンにかけようというその精神性が特に気に入らない。

 しかし、予告を無視した結果まんまと美術品を盗まれました、では警察のメンツは丸潰れだ。仕方なしに警備を敷いているのだが、果たしてどの程度功を成すか。


「いえいえ、とても重要なお仕事でスよ。警備がなければ正面から歩いて取りにくるだけで良いノですから。皆様は存在そのものが怪盗の障害なので、立ってくれているだけで良いんでス」


「そりゃどうも」


「それに怪盗の輩が盗みを働く手間を考えてせっせと工作する姿を想像するの、超楽しくないデす? ワタシは楽しいです」


「知らねえよ」


 今俺の頭を悩ませているのは、件の怪盗の事ではない。

 その正体は目の前で俺をおちょくっている得体の知れない謎の人物。

 魔女探偵ナヴィーニャと名乗ったそれは、はた迷惑な不審者そのものだった。

 ハロウィーンの仮装みたいな魔女の恰好に、人間離れした瞳の色。

 カラーコンタクトか何かだろうか。その瞳孔は真っ白に濁っていた。

 常に幼子のように笑い、甲高い愉快な声で不可解な言葉を紡ぐ。

 飛んだり跳ねたりはしゃぎまわっては、警備員を小突いて遊んでいる。

 訂正しよう。不審者通り越して明らかに頭のネジが焼き切れてるヤバい奴だ。

 もちろん警察が警備網を敷いている現場にこのような第三者が入り込むなど言語道断だが、残念な事に放り出す訳にもいかない。

 彼女は自宅のガレージを散歩するような面持ちで我々の警備を潜り抜け、これでは何の妨害にもならないと丁寧にご高説を垂れてくださったのだ。

 そしてそれを見た美術館の館長は、すっかりこの女に敬服してしまった。

 警察なんかよりこの魔女の方が余程頼りになるという妄言まで吐き出す始末。

 配慮しない訳にはいくまい。どれほど無法な輩であっても。


「ですかラね。相手の行動を制限するのは、それだけで相手の正体を掴む手段にナるのですよ。警察が捜査を行うからこそ犯人は死体を隠ス必要があり、かえってそこに付け入る隙が産まれるのデす。つまり警察は怪盗を追い込むイロハのイ。実に理想的な味方ではあーりませンか」


「味方ぁ? 冗談を言うな。お前の方が余程怪しいわ」


「正論を言ワれては返す言葉もないナヴィーニャ。確かにワタシは怪しいですもんね。シクシク」


 犯人が現れる前に俺がくも膜下出血で死んじまいそうだ。

 魔女はわざとらしい泣き真似をして膝を抱えてしまった。

 っていうか今口でシクシクって言ったぞ。

 部下達は怪訝な表情で俺と魔女のやり取りを見物している。誰かにこいつの相手を押し付けられないものだろうか。新入りの安田あたり暇そうに欠伸してるし丁度良いんじゃないか。




「──警部、予告時刻の5分前です」


「あ? あーああ、そうだな」


 部下の報告で我に帰る。

 改めて警備を確認する。蟻一匹通る隙間もない……とは言えないが、それでも即席にしては十分な出来だ。

 それをついさっき平気な顔をして踏破してくれた魔女が気にかかるが、アレは考慮に入れると頭が痛くなるので無視。

 “天空展望美術館”とも呼ばれるクェラトー美術館は、地上200mに位置する巨大なタワーに組み込まれた施設の一部だ。

 その名の通り地上を一望出来る展望台と美術館の二つの役割を担っており、向かい側のビルからも窓越しに美術品の一部を拝見出来るのだとか。

 見るべき対象がごっちゃになって気が散るだけじゃないかと思うのだが、何やら館長には独特の美学があるらしい。

 興味が湧かないでもないが、どうせ怪盗とは関係ないので省略する。

 予告状に記されていた《地蔵菩薩傾聴画》はこの美術館の目玉展示だ。

 仏陀ぶっだの教えを傾聴する地蔵菩薩達を描いた水墨画。

 東洋の国から送られてきた、その筋では著名な絵画らしい。

 紙っぺら一枚に描かれた名画は展望フロア中央の柱に張り付けられており、否応なしに視界に入るよう巨大な掛け軸に飾られている。

 その価値は数万$は下らないそうだ。

 俺には何が良いのやらさっぱり分からないが。


 無論そんな逸品を黙って盗まれるわけにはいかない。警察の威信がかかっているのかは知らないが、今夜の警備は他に類を見ないほど堅牢なものとなっている。

 他所の事は判らないが、ウチには余程暇な連中と金が集まっていたらしい。


 地上から此処までは現在完全に封鎖されており、地上80m、30階にある展望美術館まで来るには気が遠くなるほど長い非常階段をえっちらおっちらと駆け上る他ない。

 屋上へリポートには武装警官が配備。

 不審な飛行物体は発見次第撃墜しても良いとのお達しが出ているそうだ。

 そして名画の周囲360℃に張り巡らされた展望窓は全てコンクリートの壁で塞がれ、防弾ガラスを破ったところで生半可な侵入は出来ない。

 もしコンクリートを吹き飛ばすほどの火力で侵入を試みたとした場合、《地蔵菩薩傾聴画》も無事では済まないだろう。

 それは怪盗の思う所ではないはずだ。

 エルメシア相手に警備が何の役に立つのかと自嘲もしてみたが、こうして見るとなかなか堅牢な要塞ではないか。

 それをついさっき平気な顔をして踏破してくれた魔女が気にかかるが。


「それは仕方がありマせん。だって私は魔女ですから」


「魔女ねえ。魔女はどこでもドアの魔法でも使えるのかい」


「ええ。魔女でスから」


 魔女はえっへんと胸を張った。話にならない。

 どのみち予告の時間まではもう間もない。この怪しい女への糾弾は後にして、エルメシアとやらを待つことにしよう。




「あと十秒です。カウント、入ります」


 誰かが唾を飲んだ音が聞こえた。

 振り返って《地蔵菩薩傾聴画》を見る。

 円の形に立ち並ぶ灰色の地蔵。その中央で微笑を湛える黄金の仏陀。

 まるで今の我々の姿を風刺しているようではないか。

 ふと視線を落とすと、名画の下にいつの間にか魔女が佇んでいた。

 正中線の前に差し出した杖を両手で握りしめた祈祷の姿勢。

 照明による目の錯覚だろうか。

 砂色をした髪が、その時は黄金に輝いているように見えた。

 そして幼子のような笑みを見せていた口元は、期待と歓喜でねじ曲がっていた。


「……3、2、1……!」




 停電。

 数多の照明が全て消え去り、暗黒が視界を塗りつぶす。

 十分に予測出来た展開だ。

 こんな所までお約束通りかと半ば呆れながら、こちらもお馴染みの台詞を飛ばす。

 単純な襲撃には単純な反撃しか出来ない。後手の辛さを痛感する次第だ。


「手元のライトを付けろ!」


「やってます! やってますが!」


「ますが何だ!」


「明かりが付きません! 携帯物も含めてっ、で、ぐ、げほ」


 咳き込む声があちらこちらから聞こえる。

 煙か? 咄嗟に口を抑えて屈む。ともあれこの状況はうまくない。

 視界と呼吸が遮断されたとなっては対抗策を練るどころではない。

 器機の不調? まさか、こんな一斉に。

 本当にエルメシアが警察内部に紛れ込んでいるとでも言うのか?

 思考を巡らせているといきなり何かが崩れる音が聞こえた。

 方角から察するに、崩れたのはガラスとコンクリートだ。

 まさか、地上80mのフロアだぞ。窓とコンクリを破壊して攻めてきたのか?

 爆発音さえ聞こえなかったのに一体どうやって?

 いや、重要なのはそんなことじゃない。問題ではあるが二の次だ。

 《地蔵菩薩傾聴画》は無事なのか? 本当に盗まれでもしたら末代までの恥だぞ。


「おい、現状が分かる奴はいるか! 絵画はどうなってる!」




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 《地蔵菩薩傾聴画》は今や白紙と化していた。

 菩薩と仏陀を描いた墨は無音のまま掛け軸を飛び立ち、一筋の流れを描いている。

 宙を流れる黒い墨の河。墨河は砕けた窓を跨ぎ、展望フロアを飛び出していた。

 その行き付く先にもまた掛け軸。墨は夜空に浮かぶ白い掛け軸に吸い込まれ、《地蔵菩薩傾聴画》を寸分違わず写し取る。

 名画の本質は色の構成。そして描画の手段である塗料。

 少なくとも怪盗はそう考えたらしい。ならば盗み取るのは最小限で良い。

 《地蔵菩薩傾聴画》を形相する情報は、一切合切を奪い取られた。


「フム。魔術師の類。ですかネえ」


 魔女探偵ナヴィーニャはその様子をじいと観測していた。

 彼女の周囲は明るく照らされている。

 展望フロアを暗闇に包む停電など初めから起きていなかった。

 警官達の眼は全てが黒く塗りつぶされ、全員が盲目と化していたのだ。

 今やフロアは倒れ伏した警官で溢れ、警部が喚き声が響くのみ。


「おい、何で誰も返事しない! ライトはまだ付かねえのか!」


 いや、そうではない。事態はより深刻だ。

 一人もんどりを打つ警部を残して、タワー内部の人間は全員死んでいた。

 その躯は苦悶の表情こそ示しているが、身体に外傷は一切ない。

 変死としか言い様のない奇妙な死体。

 ナヴィーニャはそれを一瞥すると、夜空に浮かぶ掛け軸を睨んだ。


 魔女は手にした杖をくるりと回し、トントンと床面を二回叩く。

 コーン、という小気味良い音ともに魔女の足元に現れたのは、鈍色に輝く魔法円。

 キリル文字と01の集合体で構成された魔法円はその場から微かに前進し、魔女が円から退いた所で巨大な石板を形成する。

 ナヴィーニャが再度杖で床面を叩くと、白い石板は微かに震え出した。

 直後、石板は『ワルキューレの騎行』をピアノ音源で流し始める。

 死体が散乱する無残なフロアは、諸行無常の戦場の風景へと変貌した。

 そして石板の表面には『魔術師型エルメシアno.7358 発見セリ』という警告メッセージが延々と流れ続けていた。


「おお、これは便利。スマートフォンというのも随分進歩しまシたね。怪盗の正体見たり、エルメシア! なんちゃって」


「おい魔女なんだこの曲お前何がどうなってんのかわかるのか!」


「教えたらワタシの活躍の伝道師がいなくナってしまうので、教えません」


「何言ってんだてめえ!!」


 図らずもそれは警部が未だ生存している理由と合致していた。

 怪盗は己の名を知らしめ、世間への『はく』を付けるため、必ず目撃者を創作する。

 怪盗を名乗る以上決して逃れられぬサガ。

 エルメシアにおいてもそれは然り。

 警備を全て無力化し、厳かに絵画を盗み出した異端の御業を持ってすれば、残った人間一人の始末程度は容易いだろう。

 警部が生き永らえた理由は怪盗の些細な気まぐれに過ぎない。

 彼は今宵の事件の様相を後の世に伝えるために生かされた哀れな道化。

 その事実を知るのは、実行犯である怪盗と、魔女探偵を名乗る輩のみ。


 もしも。

 もしもこの時点で探偵が事件の目撃者を全て始末したなら、今宵の事件から怪盗の影は消える。謎の大量変死事件としてか、あるいは単なるガス漏れ事件として内密に処理され、真相は覆い隠されるだろう。

 それは怪盗の敗北を意味する。

 今や怪盗の名目は宝ではない。

 己を如何に世間へ知らしめるかという自己顕示欲こそが、彼らの絶対指針なのだ。

 事実、怪盗の地位を貶めるために殺人に手を染めた探偵も多数存在する。

 探偵と怪盗による殺戮の舞台。

 互いの存在を否定するため、臓物の味を覚えていく探究者の指。

 歴史の暗部に埋められてきた殺人鬼達の戦争は、今宵も地球の何処かで繰り広げられ血と涙の雨を生み続けている。


 が、今回はそれとは別のお話です。残念でした。

 ナヴィーニャはそんな悪いことはしない。だって魔女は魔女でも魔女探偵だから。

 悪の怪盗を倒すためなら手段を選ばないダークヒーローは、別の探偵に任せよう。

 ナヴィーニャは傍で喚く警部を放置し、くっくっと心底楽しそうに笑った。

 彼女の抱く一方的なポリシーは、彼女から怪盗への無言の宣戦布告だ。

 怪盗がそれを察したかどうかは定かではない。

 しかし、それは魔女にとって何ら重要なことではないのだ。


「フッフッフ。魔術戦でワタシの優位に立とうナど浅はかそのもの! 甘さの化身すぎて指摘するのも可哀想にナっちゃいますねえ!」


 ナヴィーニャは眼前の石板を正拳で砕き、割れた窓へ向かって駆けだした。

 石つぶてが白紙の掛け軸を切り裂いたが、魔女はそれすらも気に留めない。

 ナヴィーニャは空へ向かって飛ぶ。向かう先は《地蔵菩薩傾聴画》の写し絵。

 怪盗の招待を暴くべく夜空を駆ける彼女の面持ちは、魔女探偵としての誇りに満ち溢れていた。




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「ナヴィーニャと!」

「マユクニトの!」

「なぜなに魔女探偵コーナー!」

「おおっ貴女は! マだ本編にも出ていない藍鼠あいねず眼の魔女マユクニトではないですか!」

「丁寧な解説ありがとうございますせんせー。次回の出演の際はよろしくお願い致しますね。それはさりとて本日はこの小説についてのQ&Aを聞きに参りました!」

「おお、登場前からソんな熱意を!立派な弟子を持ってワタシ嬉しいです、ヨヨヨのヨ。ストリングスプレイスパイダーベイビー。して、マユクニトは如何なる質問をするのです? まだ第一話とかなので質問とかサれてもぶっちゃけ困るよねまいっちんぐだよねマチコ先生だよね、ミたいな部分はありますが」

「はい、いきなりの疑問なんですが、魔女探偵ってそもそも何なんでしょう?」

「いきなり根幹に関わる質問をしまスねこの子は。もしこの小説が寄生獣ゼロ・グラビティみたいにタイトルの真相が終盤明らかになるタイプだったラどうするんです?」

「その時はごめんなさいって謝ります」

「マユクニトは可愛いですねー。でモ今度からは質問する前にちょっと考えようね」

「はーい」

「さて。魔女探偵とは、魔女を名乗る謎の人物が探偵を名乗っテいるものを指します。つまり、魔女と探偵の両側面を有している訳ですネ」

「名乗っているだけなら魔女でも探偵でもないのでは?」

「……君のように勘の良いガキは嫌いだよ」

「えーん、ごめんなさいナヴィーニャ先生」

「マユクニトはとッてもかわいいから許しちゃう!」

「わーい! あ、文字だけだと分かりませんけど先生とワタシは髪と眼の色以外完全に同じ姿してますからね。見た目すっごく一人芝居ですよこれ。ヘンな光景だと思いません?」

「軽々第四の壁を超えナいの。旧支配者の類シュマゴラスちゃんだってそのへん我慢してるんだぞ。さてさてワタシが魔女と探偵を自称している件についてですガ、何も恥ずかしい事ではないのです。いえいえムしろとっても自然な事なのですよ」

「ええっ、どうしてですか?」

「マユクニトは探偵法って知ってますカ?」

「知りませんけどせんせーが名前に出すってことはクソみたいな法律ですよね」

「よく分かってるじゃナいですか。グリフィンドールに30点です。探偵法とは、誰でも探偵を名乗り事件現場、あルいは事件が起こりそうな現場に我が物顔で侵入できる法律です。かの怪盗エルメシアに対する快刀乱麻の一手として採択された歴史を持ちます」

「ゴミみたいな法ですね」

「やめろよゴミに失礼だぞ。トもあれ探偵法によって自称探偵は粗製乱造されました。つまり、探偵はバーどころか遍く世界に無数にイる。びっくりするほどユートピア。生粋のシャーロキアンが見たら失神するほどステキな世界ですね!」

「ゴミみたいな世界ですね」

「つまり、探偵を自称するのハ今や全く恥ずかしくないんですよ。まあ探偵法が施行されてるのは別の世界の話なので、特にコの小説では参照されることのない設定なんですけどね」

「ないんかい。まあ、こんなコーナーで語られるくらいですもんね。大事な設定ならちゃんと劇中で語りますしねきっと」

「え?」

「え? 語らないんですか?」

「語る必要が?」

「なにそれこわい」

「……まあともアれ、これで探偵についての謎は解決ですね。魔女探偵ナヴィーニャは今宵もまた一つの謎を解決してしまいました! 面白いと感じたお方は、右上のボタンからチャンネル登録をお願いシますね!」

「右上にはレビューを書くボタンしか載ってないですせんせー。しかもまだ第一話とかなので数も全然ないです。するならせめてこの作品の元ネタである自称探偵ブルースの宣伝とかをするべきです」

「随分狡猾な奴だなお前は。後から見直シたら意味がわからなくなっちゃうから話数云々の発言はやめようね。その手のネタはすぐ風化するんですよ。ワタシは芸人ネタを起用するギャグ漫画とかに詳しいから知ってる。では今回はここまでとして、まタいずれお会いしましょう。シーユーアゲイン、ハバナイスデーイ!」

「ナイスデーイ!」


「あの、ところでせんせー。魔女の方の自称は結局何なんですか?」

「そっちはワタシが好きで名乗ってるだケですね」

「ゴミみたいな理由でしたね」

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