(巻末おまけ)ロワハイ裏話

ツイッターの方で「30day自創作チャレンジ」という企画を見まして、こちらのお題に沿ってロワハイ世界を深掘りしたいなと思いました。

毎日一つ、自作品について回答していく内容になります。

よって、第5話まで読了済が推奨です。(本編のネタバレも含みます)


カクヨムは画像が貼れないので、お題の提供先を明記いたします。

https://twitter.com/todomaguro0/status/1272545170148306945



では、回答してまいります。



【day1】

この30日間で紹介する作品のタイトル


「ロワールハイネス号の船鐘」全5話


・第1話 レイディ・ロワール

・第2話 かけがえのないもの

・第3話 月影のスカーヴィズ

・第4話 碧海の彼方

・第5話 Judgment Day


ジャンルは海洋ファンタジーと言っております。

ホーンブロワーやボライソー、アーサーランサム全集なんかを読んでいたので、それらの帆船小説に憧れて、ファンタジーをまぜた結果、できたお話です。

完全に己の趣味と嗜好しか入っていません。



【day2】作品のメインテーマ


テーマを決めてお話を作る人はいると思います。

私は違うんですよね。こんなキャラが出てきて彼らが活躍する話を書きたい。

だから本編書き終わってから後付けで、こんなテーマだったのかなぁって思う。


主人公シャインの成長物語。

強いて言えば。

それしか言いようがなかった(;´Д`)


私自身が、自分の船を持ち、海に出ることになった彼の動向をずっと追いかけていたという感じです。だから最後はロワールという港に落ち着いて満足しています。



【day3】作品のサブテーマ


つまり嗜好サブテーマの部分ですね。別の言葉で性癖と言えそうな(笑)

軍服(コスチューム萌え)や帆船好き。海の逸話、進水式(ロワハイでは命名式ですが)で祝酒の瓶が一度で割れなかったら不吉だとか。


いくつか小説を書いてますが、ロワハイに関しては自分の好きな物ばかり詰め込んでいます。上司部下やブロマンスとか。


第3話のヴィズルとの対決シーン。友達が敵に変わってしまう所。切ないけど好きv

炎上する船での戦闘シーンって迫力ないですか。

私、第3話が一番海洋物らしくて好きなんですよね。

あ、語りのテーマが外れてしまいました。



【day4】どんな人におすすめ


ずばり、おすすめできません(笑)

長編ですしね~女子キャラも少ないし色気もないし。

本格的な帆船小説や海戦、ミリタリー物が好きな方には、反対に邪道だと言われるかも。

つまり私は、そういう小説を書きたいんじゃないんです。

あくまでも物語の舞台として使いたかったんですね(言い訳)

こんな所までお読み下さっている奇特な方には、感謝の言葉しかありません。



【day5】主人公を紹介


今更な部分がありますが、読者の皆様にきっと気付かれていない、シャインの生い立ちが面白いので並べてみます。


(出身地)エルシーア国・アスラトル

(両親) 父アドビス(エルシーア人)

     母リュイーシャ(リュニス人)


シャインは生粋のエルシーア人ではありません。外見は母譲り。




(生い立ち)

生まれて間もなく母が他界。よってシャインは彼女の顔を知りません。

アドビスはリュイーシャを死なせた原因が自分にあることから、周囲に心を閉ざします。

シャインも彼とは立ち話より長く話した記憶がないと言っています。


14歳の時に、海軍の士官学校へ入学します。これを機に実家を出ます。

2年間在籍して、卒業後16歳の時に士官候補生として、老朽艦アルスター号に配属。

船は嵐のせいで沈没して(第5話参照)唯一、生き残る。

この時にリュイーシャの持つ「巫女の指輪」の継承者として、青の女王に見出されて命を救われます。


アドビスに連れられて、時々アリスティド公爵の屋敷に行くことあり。

公爵家の迷路の庭園で迷子になって、ディアナと出会う。


・16歳~17歳

どこかの軍艦に士官候補生で乗っていたのでしょう。


・18歳~

士官候補生から尉官への昇格試験に合格して中尉になる。

南方の外洋艦隊で一年勤務。


・19歳

この年の船霊祭で、ミュリン王女視察の際の案内役を務める。

ディアナと再会する。


・20歳(ロワハイ第1話)

ロワール号の艦長に任命される。階級も少佐へ。

ロワハイ世界では、正規艦長は少佐以上の者が任命されます。



こうして並べてみると、あまり遊ぶことが少なかった少年時代ですね。


おまけ。


第5話における、グラヴェール家とリュニス皇家の関係。

シャインのリュニス名は「リースフェルト」ですが、リースリンゼが男装した時の名前です。(つまり母方のご先祖様)


(おさらい)

妾リースリンゼ(リースフェルト)とリュニス皇帝の間に生まれたのが、リュイーシャとリオーネの父、カイゼル皇子になります。


という事は、カイゼル皇子の異父兄ロード(先代リュニス皇帝)の息子、アルベリヒやノイエ、バーミリオンは、リュイーシャ達といとこになるので……。

世間は狭い。狭すぎるだろう。

家系図書いて絶句したのは私です。……そうなるよね(・・;)



【day6】作品誕生秘話


もう本当に十年ひと昔くらいの歳月が経っているので、あまり細かく振り返る気はないのですが。

そもそもロワハイの旧作は「Noble Blue」といい、作中で出てくる海賊専門艦隊の名前をタイトルにしていました。


最初は32ページぐらいの漫画のために作った作品です。

漫画もキャラ設定とか作りますので、その延長上でエピソードが膨らんで、小説にするかということにしました。気づいたら100万字超えてたけど。


ロワハイを書く前にも、いくつか小説は書いていました。

FT小説「邂逅の森」や和風FT「紫嵐隠密組」ですね。ロワハイは3作目の小説作品となります。


何かしら当時の自分が好きだったものが、作品となることが多いかもしれない。

「邂逅の森」はRPGゲームや指輪物語のようなファンタジーが好きな頃に書きました。

「紫嵐隠密組」は格ゲーのサムスピが好きで(笑)同時に、時代劇をよく再放送で観ていたんですね。

柳生一族の陰謀とか、子連れ狼とか。隠密や忍者が好きでした。


【day1】の作品タイトル紹介にも書きましたが、ロワハイは純粋に自分の好きな物だけ入れたらどんな話になるのだろう、という所から作ったと思います。


シャインの容姿が一番わかりやすい(笑)

彼が三つ編みなのは、どこかの本で船乗りがしていた旨を読んだせい。

本当は弁髪らしいけど、弁髪は好みと違うからね( ;∀;)


ああそうだ。そもそも漫画で描こうとした理由ですが、同人誌でオリジナル本を出したかったんですよね。

それで作ろうとしたんですが、予想外に書きたい話が増えてしまったので、自サイトを作ってそこで活動しようと思ったのがきっかけです。




【day7】現時点での本編進行度、何%?


完結のため100%です。



【day8】現時点での結末確定度、何%?


同じく100%……と言いたい所ですが、まだ第5話の後日談書けてない。



【day9】現時点での伏線回収度、何%?


100%って言いたいけど、いろいろ回収忘れてます。

このまま忘れていてもいいかな…(汗)



【day10】世界観の最大の要は?


物語に欠かせない『船』と、そこに宿る『精霊レイディ』の存在でしょうか。

特に精霊がいなければ、ただのライトなミリタリー物になると思います。

ロワールが居なかったら本当にそうなるので、彼女が存在しない本作はありえないです。



【day11】一番お気に入りの脇役キャラを紹介


お気に入りか……これまた難しい。

話を書くうちに情が移ってしまったというキャラばかりなので。

各話の中で一人ずつあげていこうかな(汗)


(第1話)

ホープ船匠頭ですね。いかにもな職人気質の頑固オヤジ。

でも孤独なシャインを父親のように見守ってくれた人。

彼が居なかったら少年期のシャインはきっとやさぐれていたでしょう。


(第2話)

海賊ストームですね! いやこれは本当に。

まさかこんなおばさんが出てくるとは。気に入ってしまったので、第4話でまた再登場しました。


(第3話)

ノーブルブルー、ファスガード号のルウム艦長。

彼のスピンオフ小説「炎の海賊の船首像」もカクヨムでアップしてます。

どうして彼が「海賊拿捕」に拘り、ノーブルブルーに居続けたのか。その発端となった話なんですが。別格で好きなキャラとなっております。


(第4話)

アリスティド統括将。普段はほとんど存在感がない(笑)

敢えて口調をお茶目な感じにしました。

そのせいか、第5話では足元をすくわれます。

いいのかなエルシーア海軍。こんな方がトップで。


(第5話)

ミリアス君かな(笑)

熱いキャラは書く方も楽でした。ルウム艦長の息子をここで出すことになろうとは。

本当に自分にとって印象強いキャラになりました。



【day12】現時点で一番人気の登場キャラは?


ぶっちぎりで人気なのは、ジャーヴィス副長です。

シャインと比較すると、2:8の割合ぐらいに感じます(笑)

ご感想を頂くのは書き手の皆様が多いのですが、圧倒的に皆様ジャーヴィス派で微笑ましいですv


一見、生真面目で仕事ができるジャーヴィスですが、心配性だったり、上司部下に振り回されてキーってなってしまう様に、ギャップ萌えがあるのではと推測するのですが。実際はどうなのでしょう?


単独でジャーヴィスの見せ場がある番外編……読者サービスで考えようと思っているのですが、何故かネタが浮かびません。ジャーヴィスは性格がイケメンですから、何かスマートにカッコよく物事を処理してしまうと、全然話が面白くないんですよね。

やっぱり常識が通じない相手に振り回されて、困っている姿を見たいと思ってしまう私でした。

ごひいきにして下さっている皆様、本当にごめんなさい(>_<)



【day13】スピンオフを考えているキャラはいる?


います。

ずばり、人間となったロワールを主人公にした話を書いてみたいなと。

まだネタは浮かびませんが。

ロワハイ全5話を知らなくても、単独で読める話にしたいです。



【day14】当世界でのタブー


・船の精霊がいる船に乗っている時は、他所の船の事を考えてはいけない。彼女(精霊)が嫉妬して船を沈めてしまうから。


・音色や形が綺麗だからといって、他所の船の「船鐘」を自分の船につけてはいけない。「船鐘」は船の魂が宿る容れ物である。


・海軍で昇進したければ、アドビス・グラヴェールとオーリン・ツヴァイスには関わらないこと。

どっちかに気に入られても、そのどちらかの嫌がらせを受ける。



【day15】一番幸せにしてあげたいキャラ


幸せにしてあげたくて、あのラストになりました。

彼ら二人がどんな人生を送るのか、ちょっと気になってきました。


(番外編)

リオーネさんです。

よく考えたら、アドビスは彼女と再婚していいと思うんですよね。

ほぼ家族のように接していますし。彼女の想いは知っているはず。


リオーネが独身を貫いているのは、二つ理由がありまして。

一つ目は、強力な風の魔法を使い続けるため。

勿論それは海軍の船を守ることなのですが、本当は船に乗るアドビスやシャインを守るため。


ロワハイ世界の「魔法を使う人達」は、自分の信じる神様と契約を結びます。

契約の内容が厳しければ厳しいほど、自分の使える力が大きくなります。

(上限はあります。そして能力以上の力は使えません)


例えばヴィズルの場合。

彼は船の精霊を操る力を使い続けるために、青の女王と「三日以上陸には留まらない」という契約を交わしています。


リオーネの話に戻りますが、彼女の契約内容が、独身でいることなんですよね。


二つ目は、アドビスは亡くなった姉の夫ですから。

罪悪感を感じているのかな。

けれどアドビスは、口には出しませんが、リオーネの存在にかなり支えられてきたはずです。いつかは彼女と再婚するかもしれませんね。



【day16】当初の予定より重要な役割になったキャラ


長編なので、実はいっぱいいる……!

特にロワールは、旧作が「船の精霊」ポジションだったので、今回の改稿でヒロインになりました。

付け加えると、旧作はシャインと恋愛関係にはならなかったんですよね。そういうのを越えた絆の物語だったので。なんせ人間じゃないしな。二人がくっつくのは現実的じゃなかった。


次はツヴァイスかな。

彼が第4話におけるラスボス的存在になろうとは。多分、第4話のプロットを書くまで考えてなかった。

第4話の終わり方をどうするかな~って思ってたら、彼が20年もリュイーシャを想い続けるのは、余程の事がないと無理だし、意味付けが必要だなって(汗)

よって、改稿版は彼を第1話から登場させて、リュイーシャに生き写しなシャインを特別な目(彼女の面影を重ね合わせている)で見ている描写を入れました。


最後にヴィズル。

第5話ではシャインの相棒的な立場になりました。

ジャーヴィスが昇進して別の船に行ってしまいましたからね。

シャインとジャーヴィスは、どうしても上司部下という関係が強いです。

今は友人同士という認識ですけど、ちょっとぎくしゃくしてしまう。


反対にシャインとヴィズルは、それこそ意見が分かれたら「剣を抜け」「やってやろうじゃん」って、ガチの喧嘩とかしそう。本音を言わないシャインと、いつも本音のヴィズル。相反するようで、でも根っこの部分は似通っていたりして。意外とコンビとして面白いんじゃないかと思ったり。


でもですね。一番重要な立場になったのは、「船鐘」ですね。

最初は単に船の魂(ロワール)が宿る容れ物だったんです。

それがタイトルにまでなったのですから(笑)

あ、船鐘はキャラじゃなかった……。



【day17】当世界における人気グルメ


何が人気なんだろうなぁ…。私、あまりそういうのに関心がなくて。

月並みですが、エルシーアの人達はワインが好きそうです。

南のアスラトルは温暖な気候なので、ワインの産地が多そう。


北のジェミナ・クラスは新鮮な魚が獲れるので(時々深海魚とか)。

リュニスでは神獣とされている、シーリウスという深海魚。この目玉のスープが美容にいいと女性に人気だとか(シルフィード:談)


ロワール号では、ダントツにジャーヴィスのお手製料理ですね。

パンケーキは100種類焼けると言っておりますが、一番人気はふわふわでクリームが舌の上で溶けてしまう「天使のパンケーキ」

時点はパンケーキを積み重ねたケーキでしょうか。

ロワール号ではおかわりを巡って、乗組員が流血沙汰の喧嘩を繰り広げます。



【day18】当世界における人気職


ものすごく狭い人間関係の話を書いてきたので、ロワハイ世界の職業事情って考えたこともない(笑)

自作に出てくる職業で、こういう所が人気かも?っていうのを書いてみます。


・海軍の人気職

 軍艦の艦長はやはり花形でしょうか。沢山海賊船を捕まえて、拿捕賞金を稼いで昇進している人が居ます(アドビス父)

 パーティーとかでも女性達に一番人気がありそうですね。軍服も煌びやか。


・術者(魔法使い)

 誰もがなれるわけではなく、術者の数は最初から決まっていると言われている。

 親から子へと受け継がれる場合も多い。


 リオーネの場合はリュイーシャが死んだ時に、風を操る力が受け継がれました。

 ヴィズルの場合は親から子へ。ヴィズルの父親が術者だったようです。


・花屋さん「緑の籠」

 近くに大聖堂があるせいで、冠婚葬祭で流行っているお店。

 ミリカの母・ミリーが勤めている。


・ズドール菓子店

 店主の老婦人が手作りのスコーンを作っていて、それが一番人気。

 グラヴェール家のおやつ。シャインが買いだめしている。


・アリスティド公爵家

 メイドとして働きたいという希望者が多いが、毎年新人が迷子になり、捜索隊が組まれる模様。


 ちなみにディアナは、迷路の庭園の中に「秘密の花園」を作って、そこで季節の果物を育てて、手作りのお菓子を作っている。ディアナが庭園に一番詳しい。



【day19】この作品の世界地図


世界地図載せたいですね~。

ロワハイ世界は一応、四つの大国と、一部の自治領があります。


・北の軍事国家「シルダリア」

 銀髪・紫の瞳が多い大国。軍部が統治していて、エルシーアと仲が悪い。


・西方の覇者「エルシーア」

 王都から産出される木材と豊富な鉱山資源に恵まれた国。

 各国に船を出して貿易が盛ん。国境を窺うシルダリアを警戒している。


・南海の帝国「リュニス群島国」

 大小五百の島々を皇帝が治めている国。


・東方連国

 いくつかの小国が集まってできた国。

 それぞれに自治権が与えられている。


・アムダリア公国

 国境をシルダリアとエルシーアに挟まれている小国。

 リーザの出身国。

 エルシーアはアムダリア国の自治権を認めている。

 アムダリアがあるから、シルダリア国はエルシーアの国境を越えられない。

 お互いの国で軍人を派遣する制度がある。



【day20】主人公の拠点図解


図解…したかったんですけど。未だに決まってないことが多くて。

まあシャインの場合はロワールハイネス号が拠点になるので、船の図解描いてみたかった。


ロワール号のスペックはこんな感じ。


・帆装(3本マスト・トップスルスクーナー)

 図解では11枚しか帆がありませんが、フォアマストとメインマストの間。

 メインマストとミズンマストの間にも、三角形型のステイスルを張ることができる。


・全長50メートル

・最小操船人員(※1名)

 ※シャインがいればロワールが船を動かしてくれます。

 いない場合は、10名程度必要。


・最高速度

 船の精霊次第。

 航海速度・16ノット(約時速30km)だと超高速かもしれない。

 ロワール号は速度を出せる船という設計なので、好条件がそろえば、ロワールがいなくても行けると思います。

 しかし現代のヨットレースでは、時速90Km!

 車並みの速度を出す船があるそうですよ。




【day21】当世界における種族分布


人間がほぼメインですが、船の精霊のように人外もいます。

多分海には、海竜や海坊主と呼ばれる怪物もいる……かもしれない。

今回はロワハイ世界の神様を紹介します。


【太陽神・アルヴィーズ】

 神界でも最高位の神様。エルシーア国の主神であり正義を司る。信者が一番多いです。

 主に金色の甲冑をまとった女性像として描かれることが多い。

 余談ですが、FT小説「邂逅の森」で出てくる同名の神様と同じです。


【海神・青の女王】

 青の乙女とも呼ばれ、神界でもアルヴィーズと並ぶ美姫として知られている。

 世界のどこかの海にある「水晶の塔」に住んでいて、海で死んだ者の魂を救済し、輪廻の輪へ戻す役割を担っている。


【闇の王・ミディール】

 死と再生を司り、地下に住まう亡者達の王。

 この世のものとは思えぬ美貌と深紅の瞳を持っている。

 彼の手に触れられたものは即座に命を奪われる。


【船の精霊】

 船に対する愛情や愛着で命を与えられると言われている存在。

 けれど人々とのつながりや船体を失えば、船の精霊もまた消失する。

 普段は魂の器とされる「船鐘」に宿る。

 すべての船に精霊がいるわけではない。

 



【day22】当世界における身分差

 

 世界規模で設定は決めてないので、エルシーアのみ。


・エルシーアは王政です。王都ミレンディルアに王がいます。

 アスラトルはアリスティド公爵家。

 南のアノリアはダールベルク伯爵家。

 貴族が各地の管理を任されています。領地の重要度、規模によって

 貴族の位も違ってます。

 一般市民の中でも、魔法を使う「術者」と、物を作る「職人」は、

 貴族の次に身分が高いとされています。


 余談ですが、グラヴェール家はアドビスが「騎士位」の資格を与えられております。過去の海賊退治の功労により。

よって、アドビス卿と呼ばれることが許されております。

 騎士位は世襲できない(当代限り)なので、シャインは一般市民です。



【day23】当世界で生きる最大のメリット


・創作の世界でもそんなものはなーい。

 その世界に住む人達も懸命に生きております。

 って書いてしまうと切ないので……。

 神様との距離が近いってかんじ? ひょっとしたら目の前に現れて、ピンチを救ってくれるかも。



【day24】当世界で生きる最大のデメリット

 

 移動手段が馬車と船しかない。

 ちなみに鉄道と蒸気船は存在していません。

 蒸気と帆のハイブリッドはあまり好きじゃないのです。

 シルエットが……。


【day25】作品のマスコットキャラ

もうロワールしかいないでしょう(笑)

改稿でヒロインに格上げしたけれど、やはりおまけ感が半端ない。



【day26】当世界の簡単な歴史

 当世界の歴史は作っていないので、エルシーアの建国話など。


(千年ぐらい前)

 エルシーア王国の前身。

 エルウェストディアス王国が栄える。

 ※FT小説「邂逅の森」の時代


 風の魔術師でもあった最後の王ノルンの起こした魔風によって、王国の大陸は一夜にして海中に没する。

 ※短編「水晶の塔」


(百五十年ぐらい前)

・北方(現王都ミレンディルア)を治めていた、現国王コードレックの一族が、南部アスラトル地方に攻め入り、南北を統一する。国名がエルシーア王国となる。


・アスラトル地方は元々グラヴェール家が治めていた。

 その後公爵位を命じられ領主となる。

・エルシーア国王が北のシルダリア国・遠征のための兵を出す。

 けれど失敗。

 グラヴェール家は港を整備し、商人を厚遇していたため、独自に得た情報で、北方遠征が失敗することを見越していた。

 領民を守るため、国王の出兵/食糧供給要請をつっぱねる。

 結果、公爵位をはく奪され、アスラトルの領地の没収、当主は田舎のリノリエンへの隠居を命じられる。


・公爵位を失ったグラヴェール家の代わりに、北方遠征で武勲を上げたアリスティド家がアスラトル領主となる。


(五十年ぐらい前)

・グラヴェール家はアドビスより五代前ぐらいから、海軍士官として国に奉仕。

 徐々に功績をあげて、海軍将校を輩出するようになる。

 その結果、百五十年前に公爵位と共に失った、アスラトルの地所を一部取り戻す。

 アドビスの父イングリド・グラヴェールが、南方リュニスの軍勢からアノリアを守る武勲をあげる。


 ……途中からグラヴェール家の歴史になってしまいました。



【day27】当世界の宗教観


day21(種族)の項目で神様を紹介してしまいました。

多分、太陽神アルヴィースの信仰が一番高いと思いますが、リュニス群島国や船乗りは、海神ストラーシアが多いだろうし、様々な小国で構成されている「東方連国」は、国ごとに信じる神様が違うかもしれない。



【day28】当世界で価値を持つそのベスト3

・3位 大型帆船(軍用・商用)

 各国を行く手段が海上しかないため、世界の富を得るために海運力を持っている国は強い。


・2位 魔鉱石ブルーエイジ

 エルシーア大陸でしか算出されない、大きな力を秘めた石。

 「術者」が持つと自身の能力増加が期待できるが、代償として石に魂を喰われてしまう。希少な石のため、売却価格はそれなりに高い。


・1位 情報

 人と人とのつながり。流行も人の行き来で生まれる。

 現代と変わらないかもしれません。



【day29】当世界で今一番流行のファッション


 世界規模で設定は決めてないので、エルシーア海軍内でなら。

 軍服に決まった形はありません。

 よって自分好みに派手に飾りをつけたり、反対にシンプルにすることも可能。

 女性士官は肌の露出NGですが、そういうのを無視する人も当然います。

 艦長クラスはケープをつけなければなりません。

 そういう自由な気風なので、「自分に似合う」軍服を作るのが流行っています。



【day30】ファボした相互さんを当世界観で住民化


ツイッター用の企画だったので、回答控えます~。

長い設定語りでしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!



2021年 7月某日

天竜風雅

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