あとがき

「ロワールハイネス号の船鐘」ようやく完結いたしました。

こちらに投稿を始めたのが2019年の2月でした。カクヨムは公開日が書かれているのでありがたいですね。(忘れちゃう)


こちらの小説は旧作が存在します。元々、自分のサイトで小説を公開していて、一度は完結させたのですが、終わり方に納得がいかなくて、改稿をすることにしました。その際にこちらのタイトルに変更し、第1話を全部書き直しました。

第2話~第4話は、話の大筋は変わっておりません。

第1話で変えたエピソードの追記部分だけ入れたかんじ。

第5話はディアナをリュニスから救出後~ラストまで一部を除いて書き直しました。


旧作「Noble Blue」(自サイト版)と大きく変わったのはラストです。

終わり方に納得がいかないって先程書きましたが、物語的には綺麗にまとまったと思っています。

旧作のテーマは、シャインの自立。ロワールからの精神的依存の脱却。一人の人間として愛する人を得て、本当に自分のやりたい道を選ぶという感じでした。


そうしたら、本当に終わってしまった。

その後の彼のビジョンが浮かばなくなってしまった。

ロワールの存在もヒロインというには微妙という立場でありました。それはそうです。だって旧作はディアナが彼の伴侶になりますから。


よって、ロワールをヒロインにするべく改稿を決意(笑)。

タイトルも「ロワールハイネス号の船鐘」に改めました。

海洋冒険小説の終わり方って、再び船に乗って新たな航海に出掛けたり、もしくは無事に冒険を終えて家(港)に帰るってかんじかなあって思います。


どっちのパターンも書いてしまいましたよ!


終わり方でいいな~というか、憧れみたいなのがあって、それは映画「パイレーツオブカリビアン」の第1作。

ウィルとエリザベスのキスシーンは一枚絵としてもすごく美しかった。

シャインも魂レベル(笑)でロワールを求めていましたから、堂々とくっつけてあげたかった。

あ、作中には書きませんでしたが、きっとヴィズルは自分の船で新たな海へ航海に出ていったと思います。

それこそジャック・スパロウみたいに。


旧作の終わり方で、シャインの将来がイマイチみえませんでしたが、ロワールの存在で、ちょっとイメージが浮かんできました。


ロワールは『石の声』が聴ける彫金師としてアクセサリー制作や販売をしていそう。

ミリーはシャインの援助で、ルウム家伝来の美味しい紅茶を出すお店を始めます。

その軒先を借りて、ロワ子が商売していたりして。

時々、ディアナやジャーヴィス(リーザ同伴)、シャインもお茶を飲みに行くでしょう。ネタが浮かんだら、第5話の後日談的な話を書きたいと思います。


今は一旦、これで筆を置きたいと思います。

130万字を超える長編でしたが、彼らの船旅を楽しんで頂ければ、私も幸いでございます。

ここまでお読み下さり、ありがとうございました。




2020.11.7 天竜風雅


※「小説家になろう」版よりあとがき加筆転載。

※カクヨム版 2020.12.20 完結


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