第2話
「そんなつまらんことに一々怒るな。」
「心が冷たいな。」
それは、この世のどの侮辱にも勝るような言葉だった。貴方は私の気持ちの大きさを知らないだろうに。ちっぽけなものだろうと、適当に。
許したくないと思った。ああ、貴方にとっては下らないものかもしれないだろうさ! それでも! それでも私は! 奴らの侮蔑に腹が立って仕方が無いのだ! それを否定されると言われるなら、嗚呼、私はどうすればいい!?
私はいつも侮蔑に晒された! 貴方にも相談したはずだ! それはいつ解決するのだ! 私の怒り、困難を捨て置き、事なかれ主義で貴方はいつも手助けしようとしない! その結果がこれですよ。私は我慢ならない。周囲に否定され、侮辱され、その末に築いた私の感情、私の全て、私の世界。その何もかもをすら、否定するというのか、貴方は。
嗚呼、貴方の方こそ心が冷たいですよ。まるで氷山、いや、貴方は火星だ。ほかのクラスメートには楽しげな”火"をちらつかせておきながら私に対しては氷のよう。そんな貴方が、私は憎くて仕方がない。こんな私も貴方は嘲笑するのでしょうね。ええ、ええ、私だって貴方を嘲笑しましょう。どうせもうすぐさよならだ。全てがどうでもいい。
今までありがとうございました、センセ。
無題 深夜 酔人 @yowaiyei
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。無題の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます