1010:ブラックスポット
―――――
――ブラックスポット
過剰な科学技術をもってしても、張り巡らされたインフラの届かない未開地では効果は及ばない。
一説には非合法組織や
少なくとも、
欧州では故意に未開地や空白地を作る
――
左右の鎖骨の間、喉仏の下にある
装着とは云っても、
本来であれば、不安と激痛とを恐怖し、
ぶすり、と突き刺した突起からナノマシンを
「――a,,,,,,A......A、A、A、、、」
「!?音……ううん、声?」
「ァ……ぁ、ぁ、ぁっ、アッ、あっ、あ、ああ、ああっ、んアッー!」
「うん、聞こえるよおにぃ!」
「――本当に、漢字
「当たり前だ!俺の
「……自分で確認が出来ないので今ひとつピンとは来ないが」
「ううん、凄いよおにぃ。ちゃんとおにぃの声が聞こえてるし」
「かっはっはっ!違うぜ、お
「――分かってるよ、そんなこと……」
オドゥオールの製作した
「……よう、そろそろイイだろ?この
「ダメだよ、おにぃ!ソイツは信用出来ないからっ!」
「ああ」
くっと左の義手中指を軽く内側に動かす。手首近くの
「おおっ、ありがてぇ~」
「……」
おにぃは少し、甘い。
敵を前にした時の戦闘行動に際しては冷酷。
こんな怪しげな詐欺師
――まぁ……ボクの
そう――ボクが気を付けてやればいいさ、うん。
「なあ、もういいだろ?ブツは渡したんだ、解放してくれるだろ?」
「聞きたい事がある、オドゥオール」と
「……ああ、なんだ?」
「あのブードゥー・ニンジャやAI“
「――ぁぁ」
オドゥオール、一瞬の
多分、こいつは嘘を云う。そう云う
体温変化や発汗、心拍、血圧――
「アキバ=ミョージンで君と遣り取りをした直後の事だったか。俺の端末の
「その相手が“
「いや、アレは
「
「君は
「“
「俺の
「その時の“
「特別、何も
「――そうか」
おにぃがテロリスト?
――成る程。
確かに、しっくり、くる。
只、
でも、同時に一つ、疑問も残る。
犯罪者として追っているのだとしたら、もっと大々的に、
なんで、
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