1001:宵の闇
使いたくはないけど――
“
――
夕日は
ヌワンゴの
「なんだこりゃッ!?どうなってんだ!!!?」
キョロキョロを周囲を見回し、状況把握に努めるブードゥー・ニンジャ。
一瞬、その表情を
「
「でっかい
キミ、
「――逃げる
優秀なニンジャの条件はッ!任務達成率100%じゃねェ~んだ!生き残る事だッッッ!!」
ヌワンゴの
ぬるり――
容積を伴った三次元の影が立ち上がり、ずるりと中から
影から排出されたその人物は驚愕の表情を浮かべ、
「
「裏切り、だとォ?
――オドゥオール……彼が?
あの影から現れた人物はどう見ても東洋人、いや、日本人。
ルオ語で“真夜中”を意味するその名から、てっきり
オドゥオールの逃亡を助けたのはヌワンゴ、コイツの
オドゥオール自身による
不意に着信音――
Kurikara>......
「なに?」――小声で。
Kurikara>
回転バーガー店でおにぃが探知した
注意深く目を
「見付けた、おにぃ!あのケミカルバイオユーパーライトの蛍光性
Kurikara>
言葉足らず。ボクが知っているから理解出来るものの、もう少し、説明が欲しい
彼の雇い手はボクがおにぃと行動を共にしているのも、ボクが何者かも分かっていない。
これは
ボクはボクの体を夜に同化させる。
ボクという質量は失われ、影の中だけにボクの意識を存在させる。ボクの意識そのものが夜なんだ。
「なッ!!?
「――き、消えた……」
口論していたヌワンゴとオドゥオールは、ボクの姿を見失い、共に軽くパニック。
そんな
「ボクとキミ、どっちが影を
何もない空間、そのどこかから聞こえる声に、
「こ……こいつ、ただの
「どうかな?戦ってみれば分かるんじゃない?」
オドゥオールのいる場所から素早く跳ねて退くヌワンゴ。
十分な距離を取り、
かかった――
もう彼はオドゥオールに手を下す事が出来ない。
そして、着信音。
Kurikara>あの遠隔装置の信号源が分かった
「どうだったの?」――小声。
Kurikara>“
「……オドゥオールが残したケチャップ文字と同じ。アイツ、そんな大胆なマネしてたんだ」
Kurikara>
「どうするの?」――ひそひそ、と。
Kurikara>この
「――うん」
Kurikara>
「……ドコへ逃げるの?」
Kurikara>ブッラクスポット、だ
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