101:トリモドス
『
シュッ!――
微小な物質の消失、その
ヒトの目には映らない赤外線ビーム。恐らく、何をされたかも理解する事なく
ボクの目にはその
動けないんだ、その速さで。ボクの
だが――
――
クリカラは無傷。
1,500mmの位置から幾重にも
それが物理的に遮ったものか、
ボクがヒトではないから。人間の知覚出来ない感覚を
ヒトならざるボクは、ヒト界隈の
クリカラは
婆藪仙人は、その
その
クリカラは
婆藪仙人は
切り刻まれた傷から
それもその
――
その
初めて見る謎の光景、見知らぬ敵との戦闘シーン、それが一体何の
『我が
婆藪仙人の
『これぞ我が
――愚かな……
ボクはふとそう思った。
見掛け上、5mにも及ぶ巨大化を果たした
クリカラは
――ドヒュンッ!
婆藪仙人の左側面に居た
息を
その
まるで、芸術。
婆藪仙人は腹部を横一文字に斬り捨てられ、
血液と
やがて、文字列と数字、数式の塊はバラバラに崩壊し、そのいでんしは意味不明な記号のゴミとなり、崩れ落ちる。
霧散する文字列から微かな声が。
『……
不気味な声は婆藪仙人と空間の崩落と共に
晴れる。
陰鬱な
空気
初めての経験。
これが――
なんてこと……
ヒトの経験、歴史では紐解けない程、長らく、
何も出来ない、この無力さ。
――
Kurikara>大丈夫か?
「……え?ぁあ、大丈夫」
Kurikara>
「うん…………アレ?テキストに漢字が??」
Kurikara>
「取り戻せた?なんのこと??」
Kurikara>漢字
「…………え?」
Kurikara>
「……それって???」
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