10:出会いは惨劇の中で
ざんばら
ごく
――なんて
ボクにそう思わせるのだから、この世に
パパ達は
招かれざる
おかげでこっちも扱いが暴力的で雑なものになってしまうだろう。
大声で
思い思いの
大量生産された安価な
実にシンプルな銃口がその
軽快な殺傷音を
――
人の眼球が追える事の出来る時間
素直な驚き。
ボクの目から見てもそう見えた。勿論、分解能精度を上げればそんな
そんな事より――
美しい。
16世紀末、
その
その動きは
パパ達の間に
これが、
7人と1体のパパ達は、いまや
――ヒト、と云う事か。
「助けてくれてありがとう、おにいさん」
「……」
カレの
なるほど――喋れない、のか。
適当に巻かれた包帯の下から覗くその口許は、機能を果たさない見掛けだけの形状。仮面、か。
にしても、人工声帯くらい用意していればいいものを。
いや、
まさか、見えてない?声も聞こえていないのか?
包帯の隙間から覗く義眼は
そうか。そう云う事か。
戦闘だけに特化した
こいつは、白兵戦用の――
「――……
ぷにょん――
――!?
不意に、スマホの画面にプッシュ通知が踊る。
店、から?
Kurikara>カラクリ、じゃない
見た事もないIDから。
誰?
まさか……
Kurikara>オレは、クリカラ
カレからの通知?
どこからアクセスを?
どうやって特定したの?
「……クリカラ?君の名前なの?」
Kurikara>そう
Kurikara>それより、
「それより?」
Kurikara>キミ、だ
「ボク?」
Kurikara>キミは、ヒトじゃない
「……」
どれ程、高度な対象検知器と検証データを内蔵しているのだろうか。
人間への
余程、高位な
Kurikara>ケショウのたぐい
「
Kurikara>ケショウをおってきたが、
「……来た、が?」
Kurikara>いたのはチクショウのたぐい
「
Kurikara>セイバイしたので、さる
「……」
「……待って!」
――なんでだろう。
なぜ、ボクはカレを引き留めたのだろう。
作り物のカレの顔に表情なんてありはしない。
なのに、
コレが、
ココロなんて持ち合わせてないのに。痛みなんて感じやしないのに。
無知な人間共の
ボクの中で、ナニかが変わろうとしている。
それとも、ボクがボクでないナニかに変わろうとでもしているのだろうか。
分からない。
学術的に知らない
今、ボクが唯一分かっているのは――
――ボクはカレに
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