ホラー3

さてさて、ストーリーにどんなそれを突っ込めば面白いだろうか。


前に書いたように、リクエストした読者となる相手の要素を突っ込むのだ。


作者である自分から見て、リクエストした相手の言動から気になるものを引き抜いていく。

それを元にホラー小説になるように、主人公がその些細な言動をきっかけに、どんな目に会うのか。

それを作っていく。


同じ言葉を何度も繰り返させれば、それは自然とそれが大事なキーワードに思えてくるだろう。


「忘れることなかれ」と繰り返させれれば、「忘れてはならないのだ」とでも。


『恐怖』を目的とした小説なのだから、相手に意識させないと作者も面白くないのだ。

何故、面白くないのか。


自身の言動に危機感的な恐怖を持たせるのが、小説のテーマになってしまっているのが自分の場合だからだ。


そう、ホラー小説のテーマは相手にどう恐怖してもらいたいのか、というところではないか?

恐怖した、余韻として意識する。

そこまでいく小説が書けるのならば、いっそその先を望んでもいい。


結局は、作者が読者に向けて、が自分は強く思う。

作者が面白いと思ってからが、読者の話では?


相手がわからなけば、いっそ自分を元に作っても良いのだ。

相手や自分と縛る必要もない。

現実でよくあること、よく見ること、そういうのから始まる恐怖は面白いのは?


ホラー小説を書くにしても、どの程度の恐怖を味わって頂きたいのか、ちょっと怖いけどそこまでじゃないよ、でいいのなら結末を変えてみるだとか、現実味を削ってみるだとか、出来ると思うのだ。


何を突っ込めは小説は面白いのか、どんな要素があれば面白いのか、は読者次第でもある。


面白い、の種類だってあると思う。


どう面白いか、というのを問わなければ結局のところ、行き着きたい面白さは出てこない。


様々な面白さという要素を無闇矢鱈と突っ込んだところで、じゃぁ、面白い小説になるのか?

理解出来なければ、話が繋がらなければ、設定が合わなければ、面白さまでは到達するどころではない。


面白さ、とは簡単に言うが、どんな面白さを求めて書くか、で違ってくる。


それは、考えさせられる面白さか?

笑える面白さか?


面白さの要素、それを問うにはそれ以前に、というものが定まらないと話にならない。


ホラー小説で自分が言うた面白さは結局のところ、余韻、意識させる面白さを求めた。


それに、読者がそう考えるのを作者面白いと思う作品か、それとも作者がそう書いたものを読者が面白いと思う作品か、それだって。


「面白さ」とは、総合的に考えて、曖昧なものだということだ。

「目的+面白さ」があってやっと自分は筆を取れる。

そう思う。

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