自分自身の言葉が枯れて同じ言葉しか出なくても
自分の気持ちがそれで変わることも無く
ただ嗚咽しながら
気持ち悪い言葉を
気持ち悪い感情を
外へ吐き出して
それが誰かに影響を与えることで
気持ちの悪い笑みを浮かべている
気持ち悪い
気持ち悪い
気持ち悪い
お前気持ち悪い
そういう言葉を自分自身に浴びせて
自分自身の悪行をやめようとする
自分自身がやっていることが悪いことなのか
分からないけれど
自分がやっていることは悪いことなんだと思って
自分の悪行をどうにか止めようとする
ふと立ち止まって、自分自身の存在を顧みるに
私はどうして生きているのだろうと考える
それでも自分が居なくなれば最低限、両親は悲しんでしまうだろうと
人並みの感情はまだ持ち合わせている
そして自分がいなくなることを悲しんでくれると思っている
恐らくは悲しんでくれるだろう両親がいることは
自分にとっての良心がまだ消えずに残っている枷であった
怖い
怖い
自分が怖い
どうしてしまったのか
どうしてこんなことを考えているのか
楽しいことを思えば
前向きな気持ちになれれば
関わりたくない
そんな言葉がふと私の前を横切る
急に出てくる感情
抑えようとして抑えられずに
口から出てくる
前方斜め上30度くらいの壁を見つめて
自分の視界がそこで止まってしまうことに絶望を感じる
もっと遠くを見たい
もっと違う景色を見たい
箱の中に閉じこもって四方を壁で塞いで
それなのに隙間を探している
遠くから聞こえる車のドアが閉まる音
水しぶき、風切り音
ただ過ぎる時間と老いていく身体
まっすぐに
自分の気持ちを持てるように
やるべきことを一つずつ片付けて
いつも一緒
考えることは一緒
できもしないのに
やろうともしないのに
ただ積み上げているだけ
ただただ積み上げているだけ
やることを積み上げて
いつの間にか下にあったものは崩れて無くなったと言って
ただただしないだけ
中途半端な精神論で
できるはずなんて無いのに
中途半端な自分を
ただただ使い潰すだけ
自分はこんなにも汚い言葉を発しているのに
他人が発していると怯えてしまう
おかしい人
やっぱりおかしい人
私はおかしい人だから
そう言い訳して
そう言えばいいと思っているの?
免罪符のような
ただおかしいという言葉を
自分に投げかけて
正常を知らず
変わるという言葉を
自分に飲み込ませて
ただただ
過ぎる時間を循環する思考と共に
いつまでも変わらない
世界は灰色のまま
同じ世界を繰り返す
灰色という言葉を
灰色と言って
いつまでも同じ言葉を繰り返して
ボタンを押せば喋る人形のように
どれだけ吐いても
いつまでも灰色が変わらない
そのうち壊れて
灰色っぽいものが出てきたら
きっとそれは壊れているだけ
その時はどうなってしまうのか
四肢が動かず何も考えられず
言葉をしゃべれず
汚いものをただ垂れ流している
それも全て灰色に飲まれてしまうのだろうか
灰色という都合のいい言葉を使っているだけなのか
同じ言葉を繰り返して
どれだけ枯れてしまっても
私は同じ言葉を繰り返す
灰色になってしまったこの色を
他の言葉で表現することが叶わず
灰色と同じ言葉を繰り返す
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