誰かと誰かの間柄はその人にしか分からない灰色の世界

 人伝に聞きたる彼の話

 人の依頼はことごとく無視して、聞いて無いだの、知りませんでしただの、平気でいいより、人の首を最後には絞めてきたので。

 もう関わりたくないですと上申した次第。

 時は経って、、、時は経っているのだけれど、、、 


 おめーさん、何言いだかさっぱりわからないのよ。

 こんなんなら言わなくていいわ!


 じゃあ、次から言わないです。


 だからそういうことじゃなくてね・・・


 という話を若手にしたら


 根性ありますね。だそうで、


 言わなくていいって言われたらもう言わないのかと

 聞いたらさ

 言わねぇだとさ

 そうなのか。


 そりゃあさ、10代、20代の若手が言うなら分かるけどさ

 30過ぎてそれってどうなのかと・・・


 小一時間問い詰めたく

 ごめん、私は関わりたくないです。

 でも、周りをウロチョロされるわけです

 何故か、周りは彼と私をくっつけたいらしく

 同じ仕事を振るわけで

 上司は離してくれるけど

 何故か同僚は彼とうまくやられてるらしい。。。


 彼の魅力を教えてくれよ

 私にはさっぱりわからない

 言われたことを、言われたままにする能力はあるけれど

 それってどうなん?ということが多すぎて


 客観的に見れば

 私がパワハラ野郎なのか

 

 それでもごめん

 人の首絞めておいて

 しれっとしてるやつとか

 二度と会話したくないです


 顔も見たくないし

 名前も聞きたくない

 

 自分がダークサイドに落ちていく感覚が嫌過ぎて

 なんだろう


 いつまで経っても

 心は晴れないまま

 このまま私は死にゆくのか

  

 自分がおかしいのか

 どうなんだろうと

 このまま発狂しそうな気がして

 それでもどうしてここにいるのかと

 自分に問いてみても

 明確な答えは無くて

 ただ今が変わるのが嫌なだけで

 今がそれとなく過ぎているから

 茹でガエルになっているだけなのかも知らない

 このまま死にゆくだけなのか

 

 いい人ってのは

 個人個人で違っていて

 誰かにとっていい人かどうかは

 その人とその人との間柄でしか測れない

 どちらがいいのかなんて他人には分からない

 

 だから人に言うんだけどさ

 自分にとって相手がどういう人なのか

 噂で判断するのではなく

 自分の意志で考えなさいよと

 そういう話をしています


 だから何って話なんだけどね

 私と彼がいくら馬が合わないからって他の人がそれに同調する必要は無いということ

 そして私も彼らが良い人だということに同調する必要は無いということ


 首を絞められた間隔は今でも忘れない。

 笑って軽く、やるくらいならまだしも

 無言で

 そして翌日眼を合わせても無言ですからね

 関わりたくないですからね

 私から言葉を発するつもりは無いですからね


 あぁ、、、ごめんなさい。

 思わず口に出してしまいたかっただけです。。。


 黒い言葉を言っているつもりで

 結局戸惑いを隠しきれない

 アホな私は灰色で

 世の中も全部灰色になってしまえばいいのにと

 口癖のように呟いては

 ただ嘆いているだけでした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る