第5話 ずっと眠ろう
目が覚めた。昼までのつもりが夜まで寝ていたらしい。もう日付が変わる。
明日がくるのがとにかく怖い。
明日は学校に行かなきゃ。
学校に行ったらいじめられる。
でも、学校に行かないと怒鳴られる。
もう嫌だ。
そう思った時、ふと棚に姉が買った外国の睡眠薬があったのを思い出した。
そこからは簡単だった。
家族が寝静まってから棚に薬を取りに行った。
薬は予想以上に沢山あった。
もう疲れたから、
来世に期待したいから、
存在なんてしない方がいいから、
「ずっと…ずっと眠ろう。」
そして、薬を一気に飲み干した。
眠れよ眠れ 士田 蚕 @ningentteiina
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます