第28話   自由

波の声を合図に、走り出す


     声


足の裏で星の砂を踏みしめ

頭は高く

目は空へ


鼻から思いっきり自然を吸い込むと

身体の中から溢れ出していく

ぽかぽか、ふわふわ

わたしは自由


どんなに、社会が私を捕らえようとも

決っして捕まらないわ


家族、愛する人、仲間との

繋がりだけをポケットに


大丈夫


欲しがらないわ


愛さえあれば


心が私を殺すの

無駄な正義感、劣等感、善人、悪人


心を波で流してね

スッキリしたら


また、私は自由

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