俺のムスコは息子じゃない
加藤肇
第1話 ムスコの話をしようか
オッス!!オラ太地!
普通の高校二年生だ!!
でもそんな俺にも普通じゃないかもしれない特徴がある!!
それは‥‥‥
俺のムスコ(股間)が本当の息子じゃないことだ。
‥‥‥‥‥‥‥何言ってんだって?
いやいや!!これ本当の話だからね!?
じゃあこうなった理由を説明しようかね。
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あれは中学二年生の時だったな。
確か暑い夏だったのを覚えてるよ。
アスファルトに反射する熱が体をじわりじわりと蒸していく、そんな感じの夏だった。
俺は学校の帰宅途中、女の子が車に跳ねられそうになってたのを助けだんだ。
確か居眠り運転のトラックだったかな。あんまり覚えてないんだけどね。というより普通の道で居眠りするなよ。
ごめんごめん!話逸れたから戻すね!
女の子の体を引っ張れたのはいいんだけど、俺の態勢が良くなかったのと、結構強く女の子を引っ張ったせいで俺が前に出ちゃったの。
そしたら爆走するトラックに俺の息子が持ってかれてしまった。
詳しくいうと潰れた。あまりの激痛にショック死寸前だったんだぜ。その時はもう大騒ぎになったよ。
そんな訳で俺はすぐ病院に運ばれた。
そこでこんなやりとりがあったみたい。
「先生‥‥何とかなりませんか?このままでは太地の太地が‥‥一人の父親として、そして男として何とかしてやりたいのです」
こんな頭悪い会話してるのが俺の父親である堂本雅也。
勤め先は商社でバリバリに働いている。頼りになるし、優しい俺の自慢の父親。
だけどたまにアホになる。今みたいに。
その隣では、
「アナタ。その気持ちは分かりますが、まずは太地の命について考えた方が良いのではないですか?」
このように至極真っ当な事を言っているのが俺の厳しい母親である堂本香奈美。
職業は高校教師で担当は数学。
決める時はビシッと決めてくれる男前な母親だ。
こんな両親の前に座る男がこう言った。
「私もこの状態は重く考えています。息子さんの性器を復活させる方法はあるにはありますが‥‥」
「あるのですか!!息子を娘にしない方法が!!それは一体なんですか!?」
父の言葉に対し、男は間を少し取ってから
こう言ったんだ。
「息子さんに別人の性器を移植します」
「なん‥‥だと‥‥」
正直何言ってんだってと思うこの男、実は日本でもかなり優秀な医者だった。
名前は一刀解路。
外科分野におけるスペシャリストである。
普通は性器の移植など出来る訳がないって思うだろ?
でもこの人は出来ちゃうんだよ。
「そんな方法が!!是非お願いいたします!!香奈美もそれでいいよな!?」
同意を求めるように母さんを見る父さん。
解路と雅也、二人の視線を受け止めた母さんは、暫く沈黙した後、こう答えたんだ。
「いいと思います。では、太地をお願い致します」
こうしてアホな父親と男前な母親、そして腕が立ちすぎる医者の邂逅により‥‥‥‥
俺に誰かわからない息子が装着?されたのだった。
だが違和感が凄いのだ。まずサイズが大きくなった。ほんと誰のだよ。
そしてちゃんと機能した。確かめ方?ごめんそれは聞かないで‥‥
このように波乱の一ヶ月の病院生活の後、俺は無事に退院して学校に復学できたのだ。
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正直どんなテンションで書いてるかわかりません笑
しかし、1000文字ずつゆっくり書いていきたいと思います。
よろしくお願い致します。
※この物語はフィクションです。登場する手術、移植、医者はおりませんのであしからず。
俺のムスコは息子じゃない 加藤肇 @katou_hajimedesu
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