Episode 6 「全てはおっぱいに帰結する」
恩人
小柄な体型、短いツインテール、幼さを残した顔立ち。
天道誠と小鷹結衣の関係を言い表すならば、許婚である。誠が10歳の頃に、父である天道昇から「お前のお嫁さんだ」と教えられた正真正銘の許婚。
だが、誠からしてみれば結衣という存在に「許婚」という言葉を当てはめることに、多少の違和感があった。正確に言うなれば、一般的な意味としての「許婚」とは違った、別な感情を持っている。
――恩人。
そもそも、誠が結衣と出会ったのは幼稚園の頃。その頃から誠と結衣は一緒に遊び始めた。そして誠が7歳のとき、母である天道スイを亡くした際に心の支えになってくれたのが、小鷹結衣という女の子なのだ。だから、誠が結衣との関係を言い表すとすれば、それは許婚であると同時に、仲の良い幼馴染であり、かつ自分が弱っているときに心の支えになってくれた、恩人という言葉がしっくりくる。
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