【第4回】第1章 可愛い戦闘侍女が付きました②
家族にはもう少しだけ
ここにくるまでに、父の【クリスタルプレート】に馬の確認が取れたと
どうやらまだ馬に小さな針が刺さったままだったようだ。馬の毛並みと同じ色に
【クリスタルプレート】については色々突っ込みたい……神がこの世界の
【クリスタルプレート】と唱えて呼び出すと、サークル状の
さて、針が見つかった事により、俺の暗殺
色々思案しながらシスターに付いて行ったら、
「皆様、今日は私の葬儀に集まっていただきありがとうございます。先にお伝えしてお
『生き返ってすみません』で少し笑いがとれて、場の雰囲気が
だが、ここからだ。
「私が生き返ったのはまさに神の思し召しでした。仮死状態で私は女神様に会えたのです」
「おおー、神のご加護の
皆、口々に生き返った
「女神アリア様に生き返らせて頂いたのですが、その際に私は
女神アリアはこの世界の主神だ。その主神の女神様が事故でなく暗殺だと教えてくれたと教会にきてくれた皆に説明したのだ。当然神殿内での
「ですが、女神アリア様は犯人の名を教えてはくれませんでした───」
「ですので、俺の神から与えられた試練は、生き残ることですね。生き残れさえすれば俺の勝ちです」
さぁどうする? これだけ言っておけば犯人も直ぐに
場は騒然となったが、俺は再度診療所の方に引っ込んだ。母や
* * *
「リューク、体調はどうだ? おかしなところは無いか?」
「はい兄様、ご心配おかけしました」
「本当に心配したぞ。心配と言うより死んだと思っていたから凄く悲しかった」
「ごめんなさい」
兄であるカイン君は現在18歳、フォレスト家の次期当主だね。母親は俺と同じマリア母様だ。勤勉で努力家、
「兄様、ナナは凄く悲しかったです。もう死んじゃダメですよ」
あ! この娘、ゲームのデモに映っていた
妹のナナは15歳、俺にべったりのブラコンのようだ。
母親は第三夫人のミリム母様だ。俺とは腹違いの兄妹になる。
ナナは生まれつき足が悪く、車輪の付いた車椅子のような物に乗っている。母親に似たのかとても可愛い顔をしており、
母たちとナナに大泣きされた後、少し会話し、皆には部屋の外に出てもらった。父様とこの後どうするのか話し合うためだ。話を聞かせて余計な心配をさせる必要はない。
「リューク、先ほどの教会での話は本当なのか?」
「いえ、
「どうするのだ……何か案はあるのか? あそこまで
「それが狙いです……本来なら、そろそろ王都に向かわないといけません。ですが少し待ってもらっていいでしょうか?」
俺が馬車で王都に向かっていた理由なのだが、王都にある
5月7日が入学式の為に、フォレスト領から馬車で3日の王都に
ちなみに兄カインは今年卒業で俺と入れ違いだ。兄は魔法特化の俺と違い、
母似の俺は水系の回復魔法と風系の魔法、少しだが神聖系と
貴族が
平民に魔法使いが少ない理由の1つだ。貴族が優秀な魔法適性の有る遺伝子を多く囲ってしまっているからなのだ。
妹のナナは父の属性が付いた為、火と土属性の適性がある。そのおかげで魔法科に入れたのだが、特別魔法が優秀というわけではない。だが、足が悪いため家から出ることが無い半引き
「うむ。命の危険があるのだ。お前の言うとおり学園行きは
「父様、それじゃあ犯人が俺を襲えないじゃないですか。あまりがちがちな警護はダメですね。少数
「
「ここだけの話ですよ。実は女神様に会った際に有用なスキルを
「なんと! どのようなスキルだ? 魔法か? それとも
これはいくら身内でも言えないよね……チート過ぎだから、
「スキルの内容は家族であっても女神様との約束で教える事はできません。ですが、そう簡単に殺されるようなものではないので、ご安心ください」
王都への移動を待ってもらい、俺は残り6日間を
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